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【市況】株価指数先物【引け後】 -1σと25日線とのレンジは辛うじてキープ


大阪3月限
日経225先物 49150 -560 (-1.12%)
TOPIX先物 3364.5 -17.0 (-0.50%)

 日経225先物(3月限)は前日比560円安の4万9150円で取引を終了。寄り付きは4万9130円と、シカゴ日経平均先物清算値(4万8975円)にサヤ寄せする形から売り先行で始まった。ショートが強まるなかで、現物の寄り付き直後には4万8670円まで下落幅を広げた。売り一巡後は前場中盤に4万9210円まで下げ幅を縮めたが、戻り待ち狙いのショートも入りやすく、前場終盤にかけては4万8900円~4万9100円辺りでの推移を継続。後場は取引開始時につけた4万8820円を安値に下落幅を縮めており、中盤以降は4万9000円~4万9150円辺りでの推移となった。

 日経225先物は売り一巡後に4万9210円まで下げ幅を縮め、ボリンジャーバンドの-1σ(4万9170円)を回復する場面もあったが、同バンドをキープできなかったことで前場終盤にかけて戻り待ち狙いのショートを誘う形になったようだ。ただ、後場中盤以降は-1σ水準での攻防をみせ、終値では同バンド水準で終えているため、-1σと25日移動平均線(4万9940円)とのレンジを辛うじてキープしている。

 米国では17日の取引終了後に予想を上回る決算を発表したマイクロン・テクノロジー<MU>が時間外取引で8%を超える上昇となった。きょうの米国市場で半導体株への買い戻しに向かわせるようだと、日経225先物は-1σ水準からの自律反発が意識されそうである。本日はソフトバンクグループ<9984>[東証P]やアドバンテスト<6857>[東証P]、東京エレクトロン<8035>[東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が日経平均型の重荷となったものの、売り一巡後は下げ渋る動きが目立っていた。

 AI関連株への押し目待ちの買い意欲は強いとみられ、下値の堅さが意識されてくると、先物主導でロングの動きが強まる可能性があろう。週足の日経225先物は上向きで推移する13週線(4万9120円)が支持線として機能しているため、ロングが入りやすい半面、ショートを仕掛けにくくさせそうである。

 そのため、4万9000円処での底堅さを見極めつつ、オプション権利行使価格の4万9000円から4万9500円辺りのレンジを想定する。13週線を上回って推移するようであれば、25日線辺りをターゲットとしたロングに向かわせよう。

 NT倍率は先物中心限月で14.60倍に低下した。一時14.53倍まで下げる場面もみられたが、その後は-2σ(14.58倍)を挟んでの推移となり、同バンドで下げ渋るなかでNTショートを巻き戻す形でのリバランスが意識されやすかった。下向きのトレンドを継続しているが、-2σ水準での底堅さがみられるようだと、いったんNTロングに振れる展開もありそうだ。

 手口面(3月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万6694枚、ソシエテジェネラル証券が9268枚、サスケハナ・ホンコンが2717枚、モルガンMUFG証券が2163枚、シティグループ証券が1789枚、バークレイズ証券が1734枚、野村証券が1382枚、JPモルガン証券が1375枚、日産証券が1045枚、SBI証券が971枚だった。

 TOPIX先物はソシエテジェネラル証券が1万7215枚、ABNクリアリン証券が1万5119枚、バークレイズ証券が8307枚、JPモルガン証券が4583枚、モルガンMUFG証券が2903枚、ゴールドマン証券が2272枚、ビーオブエー証券が1967枚、サスケハナ・ホンコンが1658枚、シティグループ証券が1310枚、野村証券が905枚だった。

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