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【市況】<マ-ケット日報> 2025年12月18日

 18日の市場は日経平均が反落。終値は前日比510円安の4万9001円だった。株価水準は先月25日以来の低水準となった。前日の米国市場で特に半導体関連株が売られた流れを受けて売り先行のスタート。下げ幅は一時800円を超える場面があった。売り一巡後は何とか4万9000円台に戻して推移したが、下値からの反発力はやや弱くまだアク抜けしたとは言えない状況。トピックスはかろうじて25日移動平均線上をキープ。明日もここを保てるかがポイントとなるだろう。

 昨日の米国市場はAI関連株に売りが出てダウ平均は4日続落した。オラクルが建設予定のデータセンターに対してファンドの出資が止まり、改めてAI関連投資の負担感が市場で警戒されている。巨額かつ競争の激しさや負債で行う設備投資には最近になってネガティブな印象がついて回る。このためハイテク株の多いナスダック指数も下落した。もっとも、来年も米国では利下げが行われる見通しで、押せば買われる地合いに変わりはないだろう。

 さて、東京市場は日経平均主導の下げとなり米国のAI半導体関連売りの余波を受けている。日経平均は11月上旬の最高値以降は甘い展開が続いており、日足チャートも25日移動平均線が明確に下向きとなるなど、年内高値更新は難しそうな状況となっている。トピックスのトレンドはまだ25日線上にあって保たれているが、半導体株の調整でけん引役が不在となている状況では勢いが出にくいだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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