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【市況】<マ-ケット日報> 2025年12月9日

 9日の市場は日経平均が小幅続伸。終値は前日比73円高の5万655円だった。前日の米国株は反落するも、半導体株指数(SOX)が最高値を更新したことが好感されて日経平均は一時200円近く上昇する場面があった。しかし、上値ではFOMCを前にした手じまい売りが出て伸び悩み。全体的に模様眺め的な雰囲気も強まり後場の中頃以降は前日終値を挟んでのもみ合いとなった。トピックスも次第にダレた動きとなってほぼ変わらずの引けとなっている。

 昨日の米国市場はFOMC前の利益確定売りが出てダウ平均は反落した。米国株は0.25%の利下げを事前に織り込み最高値近辺まで値を戻していたが、さすがにFOMC直前となって短期筋の手じまい売りが勝ったようだ。実際、利下げが行われてもFRB議長の発言に左右される可能性があるため、ここはひとまずの利食いが正解だろう。一方、来年に向けての継続的な利下げ期待もあり、FOMC通過後も基本的には押し目買い有利の流れが維持されそうだ。

 さて、東京市場は日米の金融政策会合を前に様子見気分が広がり相場は方向性を欠く展開となった。米利下げ、日本の利上げは概ね織り込んできており、市場の関心ごとは政策会合後の当局トップの発言に移っている。どちらも慎重派であり相場が大きく上方へ跳ねる可能性は少なそう。ただ、米国の利下げは次期議長にも引き継がれそうで、基本的には買い方に分のある相場は続きそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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