【市況】＜マ－ケット日報＞　2025年11月27日

　２７日の市場は日経平均が３日続伸。終値は前日比６０８円高の５万１６７円で今月１７日以来の５万円台回復となった。前日の米国株が一段高を演じたことで日本株にも買い安心感が広がった。米国の利下げはそのまま世界的にリスクマネーが拡散することにつながり、国内の長期金利はやや高止まりしてるものの、米国に比べた金利水準の低さから日本株も買われる対象となる。また、国内の割安株に資金が回る流れも続きトピックスは最高値に迫る展開となっている。

　昨日の米国市場は利下げ期待の買いが続きダウ平均は４日続伸した。この日発表した消費関連指標が事前予想を下回ったことから市場の利下げ期待が一段と強まった。ベージュブックの内容も雇用の鈍化を示唆するものとなり、１２月の０．２５％の利下げはほぼ既定路線となりつつある。ダウ平均の上げ幅は一時４００ドルに達したが、買い一巡後は高値もち合いとなって様子見へ。ハイテク株の多いナスダック指数はダウ平均以上の上昇率で取引を終えている。

　さて、東京市場は米株高にけん引される格好で３連騰を達成。トピックスは最高値をいつ更新してもおかしくない状況だ。やや出遅れ気味の日経平均だが、本日は上値２５日移動平均線（５万１９０円）辺りで上げ止まってしまった。日本では米国ほどハイテク株の戻りは強くはなっていない様子。本日から実質１２月相場入りとなったが年末高の流れは続きそうな雰囲気にある。（ストック・データバンク　編集部）