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【市況】<マ-ケット日報> 2025年9月8日

 週明けの市場は日経平均が大幅に3日続伸。終値は前週末比625円高の4万3643円で、8月18日の終値ベースの最高値(4万3714円)を一時上回る場面まであった。前週末の米国株はやや軟調だったが、国内では石破首相辞任表明が一種の政治的アク抜けと映り、財政出動などの思惑も呼んで先物主導の株高となった。一方、買い一巡後は最高値圏ということで儀礼的な微調整へ。ただ、トピックスが先行して最高値を更新しており日経平均もいずれはそれに倣ってくるだろう。

 前週末の米国市場は雇用統計の軟化を嫌気してダウ平均は反落した。この日発表した8月の雇用統計が事前予想を下回ったことで薄く広く売られる展開。労働市場が春過ぎから徐々に軟化していることは予め分かっていたが、失業率が4.3%と本年最高を更新してしまったことが改めて嫌気された感はある。これが続けば消費関連指標に影響が出ることも必至だ。一方、9月の利下げがこれで0.5%もあり得るとの見方が出て株式市場の下値は一定程度支えられた。

 さて、東京市場は石破首相退任歓迎相場ともいえる上げ方で、少数与党ゆえ野党との迎合的な財政拡張路線を期待する展開となっている。指数では日経平均の最高値更新こそわずかにかなわなかったが、トピックス、東証プライム、東証スタンダード指数が最高値を更新するなど着実な水準訂正が進行している。今後は自民党総裁選の中で政策論争が進むなか、それら材料を買って行く展開となるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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