【市況】概況からBRICsを知ろう 上海総合指数は続伸、前日の好地合いを継ぐ流れ

【ブラジル】ボベスパ指数 127795.93 +3.12%
9日のブラジル株式市場は5日ぶりに反発。主要株価指数のボベスパ指数は前日比3864.04ポイント高(+3.12%)の127795.93で引けた。日中の取引レンジは122,887.13-128,648.95となった。
前日の終値近辺でもみ合った後は後半プラス圏を回復した。米株高や米追加関税の一時停止が好感され、買いは広がった。また、最近の下落で値ごろ感が強まり、下値を拾う動きも活発となった。ほかに、通貨レアル高の進行や経済指標の改善が支援材料。2月の小売売上高は前年同月比で2.4%増加し、前月と予想の増加率2.2%を上回った。
【ロシア】MOEX指数 2650.69 -3.49%
9日のロシア株式市場は反落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比95.72ポイント安(-3.49%)の2650.69となった。日中の取引レンジは2,598.85-2,746.41となった。
売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米中貿易先行の激化が警戒され、売りは優勢。また、世界景気の先行き不安や欧州株の下落なども圧迫材料となった。一方、原油価格が上昇したが、相場を支えるには力不足だった。
【インド】SENSEX指数 73847.15 -0.51%
9日のインドSENSEX指数は小反落。前日比379.93ポイント安(-0.51%)の73847.15、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同136.70ポイント安(-0.61%)の22399.15で取引を終えた。
売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。米中の貿易戦争の激化が警戒され、売りは優勢。また、インドの財政収入が米国の高関税政策の適用で悪影響を受けるとの指摘も嫌気された。ほかに、欧州株の大幅安もインド株の売り圧力を高めた。
【中国本土】上海総合指数 3186.81 +1.31%
9日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比41.26ポイント高(+1.31%)の3186.81ポイントと続伸した。
前日の好地合いを継ぐ流れ。中国当局が矢継ぎ早に株価対策を発表したことや、経済対策に対する期待感などが支えだ。「国家隊」と呼ばれる政府系投資会社(SWF)が上場投資信託(ETF)を買い増しているほか、保険会社の資金運用規制を緩和する方針も示されている。そのほか、中国本土の上場企業が続々と自社株買い、または大株主による上場企業株の買い増しを発表した。経済対策を巡っては、預金準備率や金利の引き下げなど、金融緩和が早期に実施されるとの観測も高まっている。
《CS》
提供:フィスコ