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【市況】概況からBRICsを知ろう ブラジル株式市場は3日続伸、インフレ率の落ち着きも好感

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

【ブラジル】ボベスパ指数 133148.75 +0.47%
27日のブラジル株式市場は3日続伸。主要株価指数のボベスパ指数は前日比629.12ポイント高(+0.47%)の133148.75で引けた。日中の取引レンジは132,478.98-133,904.38となった。

小幅高で寄り付いた後は上げ幅を拡大させ、引けまで狭いレンジでもみ合った。原油価格の上昇が資源セクターの支援材料。また、インフレ率の落ち着きも好感された。3月の拡大消費者物価指数(IPCA-15)は前月比で0.64%上昇し、前月の1.23%と予想の0.70%を下回った。一方、指数の上値は重い。欧米株の下落や不透明な米通商政策などが指数の足かせとなった。

【ロシア】MOEX指数 3083.99 -1.98%
27日のロシア株式市場は大幅続落。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比62.32ポイント安(-1.98%)の3083.99となった。日中の取引レンジは3,076.04-3,124.32となった。

売りが先行した後は狭いレンジでもみ合った。欧米株の下落が警戒され、ロシア株にも売り圧力が強まった。また、不透明な米関税政策も引き続き圧迫材料。ほかに、通貨ルーブル安の進行がロシア株の売り圧力を高めた。

【インド】SENSEX指数 77606.43 +0.41%
27日のインドSENSEX指数は小反発。前日比317.93ポイント高(+0.41%)の77606.43、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同105.10ポイント高(+0.45%)の23591.95で取引を終えた。

外部環境では、本日のアジア市場はまちまち。インド準備銀行(中央銀行)が追加で利下げに踏み切るとの観測が好感された。インフレ率の落ち着きに加え、成長率の鈍化観測などが背景にある。また、外国人投資家(FII)の買い継続も指数をサポートした。

【中国本土】上海総合指数 3373.75 +0.15%
27日の上海総合指数は、主要指標の上海総合指数が前日比5.05ポイント高(+0.15%)の3373.75ポイントと3日ぶりに反発した。

中国の追加景気刺激策に対する期待感が高まる流れ。中国人民銀行(中央銀行)の政策顧問で北京大学の黄益平・教授は26日、中国経済を刺激するための政策余地は非常に大きいとしたうえで、消費押し上げには改革の実行が必要だとの認識を示した。国務院(内閣に相当)は先ごろ、「消費促進に向けた特別行動計画」を発表。当局は支援策を強化するとの見方も広がった。また、海外の投資銀行がこのところ、相次いで中国のGDP成長率見通しを上方修正したこともプラス材料。あわせて、中国株マーケットの強気スタンスも示している。ただ、上値は重い。米関税政策の不透明感や、ハイテク分野などを巡る米中対立の激化も懸念されている。指数は安く推移する場面もみられた。

《CS》

 提供:フィスコ

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