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【材料】マイクロソフト、米欧で計画されていたデータセンタープロジェクトから撤退=米国株個別

(NY時間14:16)(日本時間03:16)
マイクロソフト<MSFT> 390.46(-4.70 -1.19%)

 本日の米株式市場でIT・ハイテク株に売りが強まる中、マイクロソフト<MSFT>も下落している。同社は米国と欧州で計画されていた2ギガワット規模の新しいデータセンタープロジェクトから撤退したと伝わった。AIを動かすコンピューター類の供給過剰が理由だという。アナリストがレポートで指摘した。

 今回の動きは、チャットGPTの開発元であるオープンAI社との、130億ドルを投じた新規事業の一部を断念するとの決断を反映しているという。

 同社とオープンAIは今年、複数年契約を変更したが、同社が事業自体を望まない場合は、オープンAIが他社のクラウドコンピューティングサービスを利用できるようにしていた。

 レポートによると、同社のここ6カ月の事業縮小には、リース契約のキャンセルや延期も含まれている。アナリストは、アルファベット<GOOG>傘下のグーグルがマイクロソフトが欧州で放棄したリース契約の一部を獲得し、メタ<META>
が欧州で開放されたデータ容量の一部を獲得したと記している。

  マイクロソフトは、6月までの本会計年度中に約800億ドルを投じてAIデータセンターを構築するとしているが、それ以降は成長ペースが鈍化するとの見通し示している。
 同社幹部らは、オープンAIやその他のAIプロジェクトを支援する急激な拡大の後、支出は新規建設から、データセンターへのサーバーやその他の機器の設置へとシフトすると述べている。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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