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【市況】25日の株式相場見通し=4日ぶり反発へ、米株大幅高を受けリスクオン

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 25日の東京株式市場は主力株を中心にリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は4日ぶりに切り返す公算が大きい。前日まで3営業日続落となっているが、下げ幅は合計して240円弱に過ぎず、きょうはその下げ分を一気に取り返す可能性もある。前日はアジア株市場が高安まちまちだったが、欧州時間でも相場の方向感は定まらず強弱入り乱れる展開だった。ただ、独DAXは小幅ながら4日続落と調整色を強めている。米政権が打ち出す関税政策が当初想定よりも緩んだ内容になるとの観測が出ているものの、投資家のセンチメント改善には至っていない。個別には半導体関連や防衛関連株が強い動きで全体相場を下支える格好となった。一方、米国株市場ではリスクオンが鮮明だった。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大きく切り返す展開で戻り足に弾みがついている。ダウは一時650ドル以上上昇する場面があった。この日は4月早々に導入予定にある相互関税について、トランプ米大統領が対象となる国や品目を限定する可能性があると伝わり、過度な警戒感が後退し、主要株価指数を押し上げる格好となった。更に半導体や医薬品など品目別の関税については4月2日に公表せず、「近い将来」という表現で柔軟性を示したこともポジティブ視されたもようだ。なお、発表された3月のS&Pグローバル購買担当者景気指数(PMI)は市場コンセンサスを下回る内容だったが、サービス業については事前予想を上回る回復をみせたことが好感されている。東京市場では米株高を受け、市場センチメントが改善し広範囲に物色の矛先が向かいそうだ。外国為替市場ではリスクオンの環境を映し1ドル=150円トビ台後半までドル高・円安方向に振れていることも追い風材料となりやすい。日経平均は一気に3万8000円台に乗せる可能性もある。

 24日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比597ドル97セント高の4万2583ドル32セントと大幅続伸。ナスダック総合株価指数は同404.542ポイント高の1万8188.593だった。

 日程面では、きょうは日銀金融政策決定会合の議事要旨(1月23~24日開催分)、国際決済銀行(BIS)国際金融取引統計及び国際与信統計の日本分集計、基調的なインフレ率を捕捉するための指標、2月の外食売上高、2月の全国百貨店売上高など。海外では3月の独Ifo企業景況感指数、1月の米S&Pコアロジック・ケース・シラー住宅価格指数、2月の米新築住宅販売件数、3月の米消費者信頼感指数など。

出所:MINKABU PRESS

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