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【材料】エヌビディアの反応、IT・ハイテクのセンチメントの弱さを物語る=米国株個別

(NY時間15:27)(日本時間04:27)
エヌビディア<NVDA> 116.19(-3.34 -2.79%)

 エヌビディア<NVDA>は前日から開発者会議「GTC2025」を開催しており、本日はファンCEOが基調講演を行っていた。AIと自動運転でGM<GM>との提携などを発表し、今回もポジティブな内容が多かったよに思われるが、今回の同CEOの基調講演は、市場全体は愚か自社の株価でさえ押し上げる効果がほとんど出ていない状況。

 本日の反応はIT・ハイテク株に対する市場のセンチメントが依然として弱いことを浮き彫りにしている。強気な見通し、新たな発表やアップグレード、本日はそれらは見過ごされ、過去には上昇の原動力となった重要なイベントの間に、株価は下落した。

 エヌビディアの株価は現在、10年平均を大きく下回る評価額で取引されており、昨年のGTCコンファレンス開始時よりも2倍近く安く、23年の株価収益率よりも3倍近く低い。決して割高になっているわけではない。

 中国のディープシークの登場以来、これまでの派手なAI投資が正当化されるのかという疑念に拍車をかけているほか、貿易戦争がマネーマネジャーを米国資産から遠ざけ、投資家はAIのコミットにも懐疑的になっている。

 アナリストはイベント前に、フアンCEOが対処できる最も重要な課題はAIの設備投資が今後も増加し続けるかどうかだと指摘していたが、これまでのところ同CEOのコメントは弱気シナリオを覆すのにほとんど役に立っていないようだ。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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