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【注目】S&P500が調整局面入り 通常は次に何が起こる?=米国株

NY株式14日(NY時間09:55)(日本時間22:55)
S&P500 5586.33(+64.81 +1.16%)

 前日のS&P500は3週間余り前の2月につけた最高値から10%以上下落し、いわゆる調整相場入りとなった。ナスダックは12月につけた最高値から14%下落し、さらに調整色を強めている格好。

 トランプ関税を巡る不透明感が、最近の投資家心理を動揺させ、株価を押し下げている。前日にトランプ大統領は、ワインをはじめとする欧州の蒸留酒に200%の関税を課すと脅していた。

 調整局面が訪れると、投資家はさらなる損失を懸念するが、歴史を振り返ると意外にも反発する傾向があるという。データによると、S&P500は調整局面に入ってから1カ月後に平均3.1%のリターンを記録。3カ月後には6.5%、6カ月後にはそれが12%に拡大する。1年後なら平均リターンは14.7%となっている(1950年までのデータに基づく)。

 直近高値から20%下落する弱気相場はFRBがインフレ対策として利上げを開始した2022年。S&P500は1950年以来11回の弱気相場に見舞われている。とはいえ、現在の状況では弱気相場まで入ることは稀だという。もし弱気相場に入れば、それは5年間で3回目ということになる。過去に最も接近した3回の弱気相場は1966年から1973年の6.9年間だった。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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