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【経済】このあと1月の米求人件数 前回と同水準が見込まれる

*米求人件数(12月)23:00
予想 760.0万人 前回 760.0万人

 このあと日本時間23時に1月の米求人件数が発表される。予想では760万人と、9月以来の低水準となった前回と同水準の数字が見込まれている。先週発表の2月の米雇用統計は労働市場の冷え込みを示す内容ではあったが、今回の求人件数も労働市場の漸進的な減速を示すと見込まれている。

 求人数が最も多いのは、専門職・ビジネスサービス、医療・社会補助、宿泊・飲食サービスと予想。エコノミストの間では、求人数が横ばいまたは増加したとしても、企業側の人員に対する緊急性の低下と、労働者の転職への自信喪失が、今後数カ月の賃金上昇圧力を低下させると見られているようだ。この傾向は賃金上昇を引き続き抑制し、労働市場がもはやインフレ圧力の主因ではないとのFRBの主張を裏付ける。

 なお、予想を大きく下回る内容であれば、先行きに不透明感が高まっている市場は、敏感に反応する可能性は留意される。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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