【通貨】外為サマリー:株安など影響し一時147円60銭台に軟化

6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=147円98銭前後と前日に比べて90銭程度のドル安・円高で取引を終えた。同日に連合が発表した25年春季労使交渉(春闘)で要求する平均賃上げ率が32年ぶりの高水準となり、日銀の追加利上げ観測が強まるなか147円32銭まで下押す場面があった。
ただ、約5カ月ぶりの円高・ドル安水準をつけたことから値ごろ感が意識され、この日の東京市場では朝方に一時148円16銭まで値を戻した。とはいえ、日経平均株価が反落して始まるとリスク回避的なドル売り・円買いが流入。トランプ米政権の関税をはじめとした政策に対する不透明感からドルが売られやすくなっていることもあり、午前9時20分すぎには147円66銭まで押し戻された。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0788ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0010ドル程度のユーロ安・ドル高。対円では1ユーロ=159円62銭前後と同60銭弱のユーロ安・円高で推移している。
出所:MINKABU PRESS