【通貨】外為サマリー:株高を手掛かりに一時149円30銭台に下げ渋る

5日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=148円88銭前後と前日に比べて90銭程度のドル安・円高で取引を終えた。低調な米雇用関連指標を受けて一時148円40銭近辺まで軟化したが、米2月ISM非製造業景況感指数が市場予想を上回ったことなどを手掛かりに下げ渋った。
前日に米長期金利が上昇したこともドルの下支えとなっており、この日の東京市場のドル円相場は底堅くスタート。日経平均株価が続伸して始まるとリスク選好的なドル買い・円売りが流入し、午前9時40分すぎには149円31銭まで下げ渋る場面があった。一方、ドイツの与野党が国防費の増強に向けた厳格な債務抑制策の緩和に合意したことを受け、5日にドイツの長期金利が上昇したことを背景にユーロが買われやすくなっている。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0794ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0120ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=161円00銭前後と同1円50銭程度のユーロ高・円安で推移している。
出所:MINKABU PRESS