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【通貨】外為サマリー:植田総裁の発言を受け一時150円70銭台に上伸

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
 21日の東京外国為替市場のドル円相場は、午後3時時点で1ドル=150円36銭前後と前日の午後5時時点に比べて20銭程度のドル高・円安となっている。

 日銀の早期追加利上げ観測がくすぶるなか、前日の米長期金利の低下を受けて日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが先行し、午前8時30分ごろには149円29銭と昨年12月上旬以来の水準をつける場面があった。ただ、総務省が1月の消費者物価指数(CPI)を公表したことをきっかけにドル円相場は持ち直し。生鮮食品を含む総合指数は前年同月に比べて4.0%上昇したが、市場予想と一致し警戒したほど上振れなかったことから円の買い持ち高を解消する動きが出た。その後、日銀の植田和男総裁が衆院予算委員会で「長期金利が急激に上昇するという例外的な状況になれば、機動的に国債買い入れ増額などを実施する」と述べたことが伝わると、国内金利の急上昇が抑えられるとの見方が広がるとともに円売り・ドル買いが流入し、午前11時40分ごろには一時150円74銭まで上伸した。とはいえ、あすから国内が3連休に入ることから積極的には動きにくく、午後のドル円相場は上値が重くなった。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0493ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0060ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=157円78銭前後と同1円15銭程度のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS

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