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【材料】アルコアが好決算も下落 貿易と供給の混乱に見舞われる恐れを示す=米国株個別

(NY時間10:47)(日本時間00:47)
アルコア<AA> 36.71(-2.07 -5.34%)

 アルミのアルコア<AA>が下落。前日引け後に10-12月期決算(第4四半期)を発表し、1株利益は予想範囲内だったものの、売上高は予想を上回った。EBITDAは予想を上回っている。通期ガイダンスも公表し、需要拡大から、アルミの出荷量は増加の見通しを示した。

 ただ、株価は軟調な反応。同社は声明で、アルミ市場は世界貿易と供給の混乱に見舞われる恐れがあると述べている。EUがロシア産アルミの輸入制限を検討しているほか、トランプ大統領が米国への輸入品に幅広く関税をかけると警告。同社は米国とカナダに工場を構え、豪州やブラジル、欧州諸国で事業を展開する。

(10-12月・第4四半期)
・1株利益(調整後):1.04ドル(予想:1.04ドル)
・売上高:34.9億ドル(予想:33.8億ドル)
・EBITDA(調整後):6.77億ドル(予想:6.60億ドル)
・アルミニウム生産量:57.1万トン(予想:58.9万トン)
・アルミニウム出荷量:64.1万トン(予想:66.3万トン)
・アルミナ生産量:239万トン(予想:246万トン)
・ボーキサイト生産量:930万dmt

(通期見通し)
・アルミニウム出荷量:260万~280万トン
・アルミニウム生産量:230万~250万トン(予想:227万トン)
・アルミナ出荷量:1310万~1330万トン
・アルミナ生産量:950~970万トン(予想:1022万トン)

【企業概要】
 ボーキサイト採掘、アルミナ精製、アルミ製錬・鋳造を行う。鉱山および工場を所有し、特定用途のために多様な合金の組み合わせを開発・作成するなど、世界の顧客向けに様々な形状やサイズのアルミニウムを製錬・鋳造する。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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