【通貨】外為サマリー:一時158円40銭台に上昇、米金利高止まりで半年ぶり円安水準
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
前日のニューヨーク債券市場では、米長期金利が4.6%台と高止まりした。日米金利差の拡大期待に加えて、東京時間においては実需のドル買い・円売り観測も相まって、ドル円相場は水準を切り上げた。日経平均株価が一時900円を超す上昇となるなど、投資家のリスク選好姿勢が強まったことも円売りを促す要因となり、一時1ドル=158円40銭台まで上昇。昨年7月以来、およそ半年ぶりのドル高・円安水準をつけた。
加藤勝信財務相が閣議後の記者会見で、投機的な動向も含めて、為替市場の動向を憂慮している、と述べたと伝わった。円安けん制発言を受けて、ドルに対しては目先の利益確定目的の売りが出た。午後に入ると158円を下回る水準まで軟化した。
ユーロは対ドルでは1ユーロ=1.0397ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0070ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=164円12銭前後と同1円30銭程度のユーロ高・円安で推移している。
出所:MINKABU PRESS