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【市況】不安定なスタートも押し目買い意欲は強い/オープニングコメント

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 大発会の日本株市場は、不安定なスタートになりそうだ。3日の米国市場は、NYダウが339ドル高、ナスダックは340ポイント高だった。前日まで弱い値動きが続いていたこともあり、値ごろ感からの買いが優勢となったようだ。12月の米ISM製造業景況指数が予想以上に上昇したほか、リッチモンド連銀のバーキン総裁は講演で、政策金利の現行の水準が今年のインフレを抑制するうえで引き続き十分に景気抑制的との見解を示したことが買い安心感につながった。シカゴ日経225先物は大阪比395円安の39595円。円相場は1ドル157円20銭台で推移している。

 日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行しそうだ。3日のNYダウは339ドル高だったが、前日までの4営業日で900ドル超下げていたこともあり、自律反発の域は脱していないだろう。ただし、エヌビディアが強い値動きをみせていたこともあり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の下支えになりそうである。

 また、日経225先物は祝日取引で一時39220円まで下げる場面もみられたが、25日線水準まで下げたことで、過熱感は和らいだとみられる。そのため、売り先行ながらも売り一巡後の底堅さが意識される局面においては、押し目待ち狙いの買いが意識されそうである。また、エヌビディアのほか、スーパー・マイクロ・コンピューターの上昇が目立っていた。2025年もAI関連への物色意欲は強そうだ。

 そのほか、NISAに伴う資金が投資信託などファンド経由で流入が意識されやすく、配当志向の物色なども強まりやすいところである。12月27日の日経平均株価は大幅続伸で7月半ば以来の水準を回復し、ボリンジャーバンドの+3σに接近したことで過熱感が警戒されていた。先物市場では祝日取引の間に調整が一巡したとみられ、寄り付き後の底堅さを見極めつつ、押し目を狙いたいところである。

 物色はAIや量子コンピューター関連などのテーマ株のほか、配当志向に向かわせやすいだろう。バリュー株が中心になりそうだが、エヌビディアの効果からハイテク株の動向も注目される。

《AK》

 提供:フィスコ

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