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【市況】ダウ先物は反発 来年に向けて上昇で今年を締めくくれるか注目=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:26)(日本時間22:26)
ダウ先物 43004(+77.00 +0.18%)
S&P500 5973.25(+14.50 +0.24%)
ナスダック100先物 21469.25(+53.00 +0.25%)

 米株価指数先物市場でダウ先物、S&P500、ナスダック100とも上昇しており、ここ数日の年末に向けたポジション調整から反発して始まりそうな気配となっている。年末で動意薄の展開も予想されるが、来年に向けて上昇して今年を締めくくれるか注目される。

 今年の米株式市場は主にAIの画期的な進歩に関する期待に煽られ、S&P500は年初来で24%上昇している。FRBが利下げに踏み切ったことで米株式市場は恩恵を受けた。借入コスト低下により、経済成長への期待感が高まった格好だが、FRBは9月以降、計1.00%ポイント政策金利を引き下げている。ただ、来年も追加利下げが予想されているが、ペースは当初の予想よりも鈍化する可能性が高まっている状況。

 11月のトランプ氏の大統領選の勝利も市場にとって追い風となった。規制緩和、法人税率の引き下げなどが、底堅い米経済への期待を高めている。また、仮想通貨に寛容な政権との期待から、ビットコインが10万8000ドルを超える過去最高値を更新。また、マスク氏がトランプ大統領と緊密な関係にあることから、テスラ<TSLA>も選挙の大きな勝者となった。

 しかし、年後半になって上昇ペースの速度に懸念も生じ、トランプ氏の関税などの保護主義政策や、FRBの追加利下げ期待の後退など、様々な要因を不安視する投資家が増えたことから、第4四半期には上昇ペースが鈍化している。

 ただ、大半のストラテジストは来年の下落を予想していない。来年のS&P500は7000を目指すとの見方も出ている。

 一方、慎重な声も出ており、米株式市場は調整の可能性が高まっているとの指摘も出ている。株高の主な材料はすでに織り込まれており、時間が経つにつれて失望感が高まり、S&P500は調整する可能性があるとの指摘も出ている。S&P500が2年連続で20%超上昇するのは史上2度目で、1度目は1998年と1999年だが、次の年の2000年にはITバブルが弾けていた。

 重篤な神経疾患のゲノム医療を手掛けるサンガモ・セラピューティクス<SGMO>が時間外で急落。ファイザー<PFE>が同社との血友病Aの新しい遺伝子治療の開発提携を解消した。

 バイオ医薬品のベラステム<VSTM>が時間外で大幅高。FDAが、同社の再発性の低悪性度しょう液性卵巣がんの新薬承認申請を優先審査対象として受理したと発表した。

 金融機関向けシステム開発のコンポセキュア<CMPO>が時間外で上昇。新たに設立された部門であるリゾリュ―トの分社化計画が発表された。

 消費者金融のデイブ<DAVE>が時間外で下落。米連邦取引委員会(FTC)が、同社に対する訴訟を米司法省に委ねると発表した。

(NY時間08:36)(日本時間22:36)時間外
サンガモ<SGMO> 1.03(-1.31 -55.98%)
ベラステム<VSTM> 4.75(+1.08 +29.43%)
コンポセキュア<CMPO> 16.58(+0.93 +5.94%)
デイブ<DAVE> 86.63(-7.83 -8.29%)

アップル<AAPL> 252.57(+0.37 +0.15%)
マイクロソフト<MSFT> 426.00(+1.17 +0.28%)
アマゾン<AMZN> 223.10(+1.80 +0.81%)
アルファベット<GOOG> 193.30(+0.61 +0.32%)
テスラ<TSLA> 424.17(+6.76 +1.62%)
メタ<META> 593.98(+2.74 +0.46%)
エヌビディア<NVDA> 138.51(+1.02 +0.74%)
AMD<AMD> 123.09(+0.65 +0.53%)
イーライリリー<LLY> 774.35(+0.51 +0.07%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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