【経済】【クラファン・優待】ゲーム開発者向けクラウドサービスのGame Server Services、1月9日募集開始
ゲーム開発者向けクラウドサービスを展開するGame Server Services株式会社(東京都世田谷区)が、株式投資型クラウドファンディング(普通株式型)による出資を募集します。申し込みは2025年1月9日19時30分開始を予定しています。
・ | 普通株式型 |
・ | 目標募集額:1008万円、上限募集額:4995万円 |
・ | VC出資実績あり |
・ | 事業会社/CVC出資実績あり |
・ | エンジェル出資実績あり |
・ | エンジェル税制あり(優遇措置B) |
・ | みなし時価総額:15億4251万円 |
・ | 類似上場企業:日本ファルコム <3723> [東証G]、シリコンスタジオ <3907> [東証G]、Aiming <3911> [東証G]、サイバーステップ <3810> [東証S]、日本一ソフトウェア <3851> [東証S] |
カテゴリがグローバルで注目
Game Server Servicesは、ゲーム開発者向けのクラウドサービスを展開するスタートアップです。
モバイルゲームのインフラ機能は一般的にタイトルごとに開発される一方、同社はこれらの機能の開発を汎用的なサービスとして提供し、開発の効率化と品質向上を支えてきたといいます。
2025年上半期には大型IPのアプリゲーム2件のリリースを予定、2026年3月期の売上は2025年3月期比約5.4倍を計画しているそうです。
近年、これまで、同社が注力してきたカテゴリがグローバルで注目を集め、急成長。先行者優位性を生かして、大型案件の獲得を進め、巨大IT企業へのM&AによるEXITを目指しています。
(出典:イークラウド)
開発は長期化、費用も高騰…
(出典:イークラウド)
一部の大ヒット作が爆発的な成長をもたらすゲーム業界。2023年、国内で最も売れたモバイルゲームの年間推定売上は7180億円で、この単一タイトルの売上は、国内の映画業界全体の興行収入の約3倍だそうです。
一方、無料で始められるオンラインゲームの増加により、ユーザー獲得競争は激しさを増しており、通信技術の発達なども相まって開発は長期化、費用も高騰し、各社が抱えるリスクは大きくなっているといいます。
開発費は国内で数十億円、海外では数百億円に上り、短期間で終了せざるを得ないタイトルもあり、開発コストと期間の膨張は業界全体の大きな課題となっているそうです。
ゲームのインフラ機能を汎用化
同社はゲームサーバーなどゲームのインフラ機能を汎用化し、開発者向けにワンストップでサポートするサービスを提供しています。
(出典:イークラウド)
ユーザーの目には触れないインフラ機能全般はバックエンドといい、サーバーを中心に、タイトルごとにその都度開発するのが一般的だったそうです。
同社のサービスを導入すれば、開発全体にかかる期間と費用を削減しつつ、直接ユーザーの目に触れるポイントの開発に注力することが可能です。
同社によると、提供サービスには以下3つの特徴があるそうです。
①充実の機能群
アカウント作成やデータの引き継ぎ、ゲーム内の課金通貨など、ゲームに共通して必要となる多種多様な機能をパッケージ化して提供しています。
提供する機能数は着実に増えて、海外の競合の4倍に、特に多くの機能が必要となるRPGなどの長期プレイ型のゲームに強みがあるそうです。
開発者はタイトルの特徴に合わせて必要な機能を選んで組み込み、サーバーの動作を自由に拡張することができます。
②開発工程を多岐にわたりカバー
同社はゲームサーバーを汎用化したサービスからスタートし、現在ではデータベースやデータ分析もカバー。バックエンド全般をサービス化したことで、データベース中心の海外競合勢と比較して、ゲーム開発者に魅力的な選択肢だといいます。
③高い耐久性
同社のゲームサーバーは、国内ストアの無料ランキングで1位を獲得したアプリゲームのアクセスにも耐えるなど、高い耐久性を実証。負荷テストを実施し、10万回/秒のアクセスを受け入れられるそうです。
これまでのノウハウと技術を生かして、既存のシステムでは対応していない、アプリケーションの起動時間を大幅に削減しています。
高い技術力が評価
高い技術力が評価され、個人開発者や中小デベロッパーが制作するゲームのほか、大手パブリッシャーによるアーケードゲームやアプリゲームなど幅広い導入事例があります。
世界で急成長する市場
同社は着実に導入実績を積み上げているものの、海外競合勢との差別化を意識して注力してきたゲームカテゴリが世界的なトレンドとなり、事業に大きな追い風が吹いているそうです。
(出典:イークラウド)
急成長しているのは、手軽に遊べるコンテンツに多種多様なアプリ内課金を取り入れることで中長期のマネタイズを実現する「ハイブリッドカジュアルゲーム」と呼ばれるカテゴリだといいます。
日本のソーシャルゲームの手法を海外企業が取り入れ、年商数百億円のヒットタイトルも生まれているものの、中長期的なマネタイズには幅広いサーバー機能が必要だそうです。
先行者の優位性を生かして、急成長する市場のニーズに応えながら、案件獲得を加速させていきたいといいます。
世界のモバイルゲームアプリ全体の収益自体も2023年以降は年平均6.8%で成長し、2028年に1000億ドル突破が予想されているそうです。
ビジネスモデル
同社のビジネスモデルの特徴は「従量課金制の料金体系」「インフラ費用の削減」です。
料金体系はサーバーのリクエスト数、またはユーザー数に応じて利用料を徴収する従量課金制を採用。初期費用は不要で、ユーザーは低リスクで開発に着手可能。導入タイトルがヒットした場合、同社は大きな収益を得られるといいます。
また、同社のサービスは、必要最低限だけサーバーが稼働するようプログラムで制御する「サーバーレス」の技術で構築されています。
サーバーを常設する場合と比較して、同社がAWS(アマゾンウェブサービス)などに支払うインフラ費用を約20%に抑えることで、高い収益性を追求しています。
(出典:イークラウド)
今後の成長に向けて
大型IPタイトルの採用事例をフックに案件獲得を加速し、大型タイトルでの採用数を積み上げる計画です。国内メジャータイトルでの稼働実績を基に、海外展開も視野に入れています。
(出典:イークラウド)
同社は2025年上半期、大型IPタイトル2件のリリースを控えています。
いずれも国内外で高い人気と知名度を誇るキャラクターのスマホゲームで、売上ランキング上位も射程圏を見込んでおり、2026年3月期の売上高を2025年3月期比約5.4倍と計画しています。
大手パブリッシャーがトレンドのハイブリッドカジュアルゲームとして企画し、短期間での制作を実現できる点を高く評価して、同社が採用されたそうです。
品質と実績が重視されるゲーム業界において導入事例は重要だといい、大型IPタイトルリリースでサーバーの安定性など同社の強みを客観的に証明し、強力な導入事例として案件の獲得を加速させていくとしています。
導入タイトルの開発をサポートするサービスプランでのフォローも強化し、顧客単価の向上を図る方針です。
海外展開に向け、機能のカルチャライズとローカライズも推進。デベロッパーの体質や市場の成熟度などを踏まえて現時点での海外展開は時期尚早と判断していますが、最初の進出先として北米を想定しているといいます。
家庭用ゲーム機の人気が根強く、モバイルゲームのブルーオーシャン・北米で、中国企業のハイブリッドカジュアルゲームが一定の売上を獲得するなど市場に大きな変化があり、今後、自社のニーズが急増すると見込んでいるそうです。
ハイブリッドカジュアルゲームのトレンドをフックに大型案件を獲得して実績を積み上げることで、巨大IT企業へのM&AによるEXITを目指しています。
(出典:イークラウド)
2025年
・2つの大型タイトル採用
・2026年3月期の通期黒字化
2027年
・累計4つの大型タイトルでの採用
・海外大型タイトルでの開発スタート
2030年
・累計20の大型タイトルでの採用
・国内外の開発者向け自社カンファレンスを開催
20XX年
・M&A
株主構成
同社は、以下のベンチャーキャピタルなどから出資を受けています(五十音順)。
・株式会社ANOBAKA(KVPシード・イノベーション1号投資事業有限責任組合)
・GameWith <6552> [東証S]
・大和企業投資株式会社(大和スタートアップ支援投資事業有限責任組合)
・株式会社ディー・エヌ・エー
・ワンダープラネット株式会社
ほか経営陣、その他事業会社、個人投資家など
類似上場企業(業態やサービス・製品などで類似性の見られる企業)
・日本ファルコム <3723> [東証G]
・シリコンスタジオ <3907> [東証G]
・Aiming <3911> [東証G]
・サイバーステップ <3810> [東証S]
・日本一ソフトウェア <3851> [東証S]
発行者・募集情報
商号:Game Server Services株式会社
所在地:東京都世田谷区下馬二丁目15番1号DeuxCubes105
URL:https://gs2.io/
代表取締役:丹羽 一智
資本金:75,815,000円
発行可能株式総数:100,000株
普通株式:96,000株
A種優先株式:4,000株
発行済株式の総数:17,139株
普通株式:13,139株
A種優先株式:4,000株
調達前評価額:1,542,510,000円
設立年月日:2016年9月7日
決算期:3月
募集株式の数(上限):普通株式 555株
募集株式の払込金額:1株当たり 90,000円
増加する資本金の額:1株当たり 45,000円
増加する資本準備金の額:1株当たり 45,000円
申込期間:2025年1月9日(木)~1月23日(木)
※上記申込期間のうち、募集期間は2025年1月9日~1月22日。早期終了の場合、予定した申込期間の最終日よりも早く、申し込みの受付を終了することがある。
込期日:2025年2月10日(月)
目標募集額:10,080,000円
上限募集額:49,950,000円
投資金額のコース及び株数:90,000円コース(1株)
180,000円コース(2株)
270,000円コース(3株)
450,000円コース(5株)
特定投資家向けコース
900,000円コース(10株)
1,800,000円コース(20株)
2,700,000円コース(30株)
4,500,000円コース(50株)
資金使途
①調達額1,008万円(目標募集額)の資金使途
サーバーの通信費等運転資金:786万円
手数料:221万円
②調達額2,988万円の資金使途
サーバーの通信費等運転資金:2,000万円
広告宣伝費:330万円
手数料:657万円
③調達額4,995万円(上限募集額)の資金使途
サーバーの通信費等運転資金:3,000万円
広告宣伝費:896万円
手数料:1,098万円
連絡先:Game Server Services株式会社
電話番号:050-3778-3024
メールアドレス:contact@gs2.io
※本株式投資型クラウドファンディングの詳細については、イークラウドの下記ページをご覧ください。
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