【通貨】外為サマリー:円安牽制が警戒され一時157円60銭台に伸び悩む
米ドル/円 <5分足> 「株探」多機能チャートより
26日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=157円99銭前後と前日に比べて65銭程度のドル高・円安で取引を終えた。同日に発表された前週分の米新規失業保険申請件数が強い内容だったことを受け、一時158円08銭と約5カ月ぶりのドル高・円安水準をつけた。
ただ、この日の東京市場のドル円相場は、日本の通貨当局による円安牽制発言などが警戒され上げ一服商状となっている。米金利の先高観からドルを売り込む動きは目立たないものの、週末を控えた持ち高調整のドル売り・円買いもあって午前9時40分ごろには157円65銭まで伸び悩む場面があった。なお、総務省が朝方発表した12月の東京都区部の消費者物価指数は、変動の大きい生鮮食品を除く総合が108.6と前年同月比で2.4%上昇した。また、日銀が公表した12月18~19日開催分の金融政策決定会合における主な意見は、「国内における税制・財政を巡る議論の行方や、来年初に米国で発足する新政権の政策スタンスに、大きな不確実性がある」といった指摘があった。
ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0418ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0020ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=164円58銭前後と同1円00銭弱のユーロ高・円安で推移している。
出所:MINKABU PRESS