【市況】ダウ平均は小幅高 クリスマス週の中、まちまちの動き=米国株概況
NY株式23日(NY時間16:30)(日本時間06:30)
ダウ平均 42906.95(+66.69 +0.16%)
S&P500 5974.07(+43.22 +0.73%)
ナスダック 19764.89(+192.29 +0.98%)
CME日経平均先物 39415(大証終比:+225 +0.57%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。今週はクリスマス週で市場の動意も小さくなることが予想される中、本日はまちまちの動きを見せた。ダウ平均は終盤にプラスに転じたものの、終始マイナス圏での取引が続いた。
一方、ナスダックは堅調に推移。米株式市場は、明日がクリスマス・イブで短縮取引、明後日はクリスマス当日で休場となるが、先週まで波乱の多い週が続いた後だけに、今週は比較的様子見の雰囲気が広まりそうだ。
投資家たちは、いわゆるサンタクロース・ラリーが株式市場を好調に終わらせると期待している。1969年以降、S&P500は年末の5営業日と1月の最初の2営業日の平均で1.3%上昇。また、12月後半は通常、年間を通じて2番目に好調な時期であり、特に大統領選が行われた年のS&P500は83%の確率で上昇しているという。
「市場の主な上昇トレンドは依然健在で、今年はサンタクロースがブロード&ウォール街にやって来る可能性を諦めていない」といった声も聞かれる。
今月はジェットコースター相場を見せ、ダウ平均は1974年以来最長の10日連続の下落を記録。先週のFOMCでFRBが来年の利下げ幅が以前の予測よりも少ないことを示唆したことを受け、ダウ平均は1100ドル急落した。一方、予想を下回るインフレ指標の発表により、その下落分の一部を取り戻している。12月の前日までのダウ平均は4.6%下落し、S&P500は1.7%下落。一方、ナスダックは1.8%の逆行高となっていた。
政治面では3カ月のつなぎ予算案を議会が可決し、政府機関の閉鎖は回避されている。
ホンダのADR<HMC>がNY市場で大幅高。ホンダと日産は23日、経営統合に向けた検討に入ると正式に発表。ホンダは同時に、1兆1000億円を上限に、発行済み株式総数の23.7%にあたる自社株買いを実施するとも発表した。
クアルコム<QCOM>が上昇の一方、アーム<ARM>が下落。ライセンス契約を巡ってアームがクアルコムを訴えていた訴訟で、デラウェア州の連邦地裁の陪審が20日に、クアルコムのライセンス契約違反はなかったとの評決を下した。
ビデオ共有プラットフォームを手掛けるランブル<RUM>が急伸。仮想通貨のステーブルコインの発行などを手掛けるテザー社が、1株7.50ドルで同社株を取得し、総額7.75億ドルを出資すると伝わった。
イーライリリー<LLY>が続伸。同社の減量薬「ゼップバウンド」が睡眠時無呼吸症候群の治療薬として初めてFDAが承認し、この大ヒット薬の保険適用拡大への道が開かれた。
宇宙製品や関連サービスのインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>と、通信技術ネットワークを手掛けるビアサット<VSAT>が上昇。NASAが近宇宙ネットワークの商業的地球直達機能サービスを拡大するため、同社などの企業を選定した。
石油・ガス開発のグラニット・リッジ・リソーシズ<GRNT>が下落。先週末に同業のノーザン・オイル&ガス<NOG>が同社に買収提案を行ったと報じられた。そのニュースで同社株も買いが強まっていたが、その報道に対してノーザン・オイルは、正式な交渉には至っていないと述べていた。
ウォルマート<WMT>が下落。米消費者金融保護局(CFPB)が同社と同社の金融テクノロジーのパートナーであるブランチ・メッセンジャー社をミネソタ州の地区連邦地方裁判所に提訴した。配達ドライバーに対して、同意なしに維持コストが高い銀行口座の開設を要求したとしている。
バイオ医薬品のアプライド・セラピューテクス<APLT>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。同社の「ゴボレスタット」の先行きに対する不確実性の高まりと資金繰りの限界を理由に挙げている。
医薬品のアナベックス・ライフ・サイエンシズ<AVXL>が大幅高。同社のアルツハイマー治療薬「blarcamesine」の販売承認申請について、欧州医薬品庁(EMA)が審査に応じることで合意したと発表したことが買い手掛かり。
複写機やプリンターのゼロックス<XRX>が上昇。同社は負債も含めて15億ドルでレックスマーク社を買収することで合意した。同社は、買収資金を手元資金と債務保証の組み合わせにより調達する予定。 取引は2025年下半期に完了したい意向。
ホンダADR<HMC> 26.93(+3.04 +12.72%)
日産ADR<NSANY> 5.68(0.00 0.00%)
クアルコム<QCOM> 158.24(+5.35 +3.50%)
アーム<ARM> 126.87(-5.28 -4.00%)
ランブル<RUM> 13.03(+5.84 +81.22%)
インテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 14.58(+1.01 +7.44%)
ビアサット<VSAT> 9.16(+0.37 +4.21%)
グラニット<GRNT> 5.90(-0.29 -4.68%)
ウォルマート<WMT> 90.35(-1.89 -2.05%)
アプライド・セラピューテクス<APLT> 0.87(-0.01 -1.52%)
アナベックス・ライフ<AVXL> 11.18(+2.55 +29.55%)
ゼロックス<XRX> 9.45(+1.06 +12.63%)
ブロードコム<AVGO> 232.35(+12.15 +5.52%)
アップル<AAPL> 255.27(+0.78 +0.31%)
マイクロソフト<MSFT> 435.25(-1.35 -0.31%)
アマゾン<AMZN> 225.06(+0.14 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 195.99(+3.03 +1.57%)
テスラ<TSLA> 430.60(+9.54 +2.27%)
メタ<META> 599.85(+14.60 +2.49%)
AMD<AMD> 124.60(+5.39 +4.52%)
エヌビディア<NVDA> 139.67(+4.97 +3.69%)
イーライリリー<LLY> 796.28(+28.52 +3.71%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 42906.95(+66.69 +0.16%)
S&P500 5974.07(+43.22 +0.73%)
ナスダック 19764.89(+192.29 +0.98%)
CME日経平均先物 39415(大証終比:+225 +0.57%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は小幅高。今週はクリスマス週で市場の動意も小さくなることが予想される中、本日はまちまちの動きを見せた。ダウ平均は終盤にプラスに転じたものの、終始マイナス圏での取引が続いた。
一方、ナスダックは堅調に推移。米株式市場は、明日がクリスマス・イブで短縮取引、明後日はクリスマス当日で休場となるが、先週まで波乱の多い週が続いた後だけに、今週は比較的様子見の雰囲気が広まりそうだ。
投資家たちは、いわゆるサンタクロース・ラリーが株式市場を好調に終わらせると期待している。1969年以降、S&P500は年末の5営業日と1月の最初の2営業日の平均で1.3%上昇。また、12月後半は通常、年間を通じて2番目に好調な時期であり、特に大統領選が行われた年のS&P500は83%の確率で上昇しているという。
「市場の主な上昇トレンドは依然健在で、今年はサンタクロースがブロード&ウォール街にやって来る可能性を諦めていない」といった声も聞かれる。
今月はジェットコースター相場を見せ、ダウ平均は1974年以来最長の10日連続の下落を記録。先週のFOMCでFRBが来年の利下げ幅が以前の予測よりも少ないことを示唆したことを受け、ダウ平均は1100ドル急落した。一方、予想を下回るインフレ指標の発表により、その下落分の一部を取り戻している。12月の前日までのダウ平均は4.6%下落し、S&P500は1.7%下落。一方、ナスダックは1.8%の逆行高となっていた。
政治面では3カ月のつなぎ予算案を議会が可決し、政府機関の閉鎖は回避されている。
ホンダのADR<HMC>がNY市場で大幅高。ホンダと日産は23日、経営統合に向けた検討に入ると正式に発表。ホンダは同時に、1兆1000億円を上限に、発行済み株式総数の23.7%にあたる自社株買いを実施するとも発表した。
クアルコム<QCOM>が上昇の一方、アーム<ARM>が下落。ライセンス契約を巡ってアームがクアルコムを訴えていた訴訟で、デラウェア州の連邦地裁の陪審が20日に、クアルコムのライセンス契約違反はなかったとの評決を下した。
ビデオ共有プラットフォームを手掛けるランブル<RUM>が急伸。仮想通貨のステーブルコインの発行などを手掛けるテザー社が、1株7.50ドルで同社株を取得し、総額7.75億ドルを出資すると伝わった。
イーライリリー<LLY>が続伸。同社の減量薬「ゼップバウンド」が睡眠時無呼吸症候群の治療薬として初めてFDAが承認し、この大ヒット薬の保険適用拡大への道が開かれた。
宇宙製品や関連サービスのインテュイティブ・マシーンズ<LUNR>と、通信技術ネットワークを手掛けるビアサット<VSAT>が上昇。NASAが近宇宙ネットワークの商業的地球直達機能サービスを拡大するため、同社などの企業を選定した。
石油・ガス開発のグラニット・リッジ・リソーシズ<GRNT>が下落。先週末に同業のノーザン・オイル&ガス<NOG>が同社に買収提案を行ったと報じられた。そのニュースで同社株も買いが強まっていたが、その報道に対してノーザン・オイルは、正式な交渉には至っていないと述べていた。
ウォルマート<WMT>が下落。米消費者金融保護局(CFPB)が同社と同社の金融テクノロジーのパートナーであるブランチ・メッセンジャー社をミネソタ州の地区連邦地方裁判所に提訴した。配達ドライバーに対して、同意なしに維持コストが高い銀行口座の開設を要求したとしている。
バイオ医薬品のアプライド・セラピューテクス<APLT>が下落。アナリストが投資判断を「中立」に引き下げた。同社の「ゴボレスタット」の先行きに対する不確実性の高まりと資金繰りの限界を理由に挙げている。
医薬品のアナベックス・ライフ・サイエンシズ<AVXL>が大幅高。同社のアルツハイマー治療薬「blarcamesine」の販売承認申請について、欧州医薬品庁(EMA)が審査に応じることで合意したと発表したことが買い手掛かり。
複写機やプリンターのゼロックス<XRX>が上昇。同社は負債も含めて15億ドルでレックスマーク社を買収することで合意した。同社は、買収資金を手元資金と債務保証の組み合わせにより調達する予定。 取引は2025年下半期に完了したい意向。
ホンダADR<HMC> 26.93(+3.04 +12.72%)
日産ADR<NSANY> 5.68(0.00 0.00%)
クアルコム<QCOM> 158.24(+5.35 +3.50%)
アーム<ARM> 126.87(-5.28 -4.00%)
ランブル<RUM> 13.03(+5.84 +81.22%)
インテュイティブ・マシーンズ<LUNR> 14.58(+1.01 +7.44%)
ビアサット<VSAT> 9.16(+0.37 +4.21%)
グラニット<GRNT> 5.90(-0.29 -4.68%)
ウォルマート<WMT> 90.35(-1.89 -2.05%)
アプライド・セラピューテクス<APLT> 0.87(-0.01 -1.52%)
アナベックス・ライフ<AVXL> 11.18(+2.55 +29.55%)
ゼロックス<XRX> 9.45(+1.06 +12.63%)
ブロードコム<AVGO> 232.35(+12.15 +5.52%)
アップル<AAPL> 255.27(+0.78 +0.31%)
マイクロソフト<MSFT> 435.25(-1.35 -0.31%)
アマゾン<AMZN> 225.06(+0.14 +0.06%)
アルファベットC<GOOG> 195.99(+3.03 +1.57%)
テスラ<TSLA> 430.60(+9.54 +2.27%)
メタ<META> 599.85(+14.60 +2.49%)
AMD<AMD> 124.60(+5.39 +4.52%)
エヌビディア<NVDA> 139.67(+4.97 +3.69%)
イーライリリー<LLY> 796.28(+28.52 +3.71%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美