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【材料】ブロードコム、次のエヌビディアとの呼び声も!=米国株個別

(NY時間14:28)(日本時間04:28)
ブロードコム<AVGO> 232.94(+12.74 +5.78%)

 ブロードコム<AVGO>が続伸。同社株は先々週の決算発表以降、買いが強まっているが、さすがに急伸していることから、先週は利益確定売りも出ていた。しかし、決算発表以降の買いの流れはなお継続しているようだ。

 一部は、同社を「次のエヌビディア!」とし2025年に所有すべきAIチップ株として推奨している。大手IT企業が単一サプライヤーへの依存度を減らそうとしている中、エヌビディアよりも同社の方が2025年に投資家にとって大きな利益をもたらす可能性が高いという。

 マイクロソフト<MSFT>、アマゾン<AMZN>、グーグルを所有するアルファベット<GOOG>、メタ<META>などの大手IT企業は、エヌビディアのGPUを大量に買い占めていたが、供給の多様化を図るために独自にAIアプリケーション用のカスタムチップを開発し始めている。

 同社はエヌビディアではないが、大手IT企業と非常に緊密に連携しており、業績向上の可能性という点ではブロードコムが次のエヌビディアになる可能性は十分にあるという。エヌビディアのGPUは非常に強力だが、同時に非常に高価でもある。マイクロソフトのような企業からすると、単一のサプライヤーに過度に依存することは避けたいはずだという。

 同社は先日の決算発表で、2024年のAI関連の売上高が3倍以上伸びて122億ドルに達したと報告した。また、タンCEOは3つの主要なクラウド・コンピューティングの顧客とカスタムAIチップを共同開発していることも明らかにしていた。アナリストは、それらの顧客をメタ、アルファベット、中国のバイトダンスと特定している。また、同CEOによると、これらの顧客は2027年までにネットワーク化されたクラスターにそれぞれ100万個のAIチップを導入する予定だという。

 ウォール街のアナリストも、同社の将来性についてますます強気な見方を強めている。米大手証券のアナリストは、同社の将来の売上高と利益の成長見通しに対する確信がさらに高まったことを理由に、目標株価を従来の190ドルから240ドルに引き上げていた。また、別の大手証券のアナリストも同社を今後2-3年でAIチップ分野で最も有望な企業の1つと評している。

 エヌビディアの時価総額はすでに3.2兆ドルに達し、今年の上昇率は165%を超えるなど、AIチップの分野で圧倒的な強さを誇っている。しかし、規模が小さいからこそ、同社株はより優れた投資機会を提供できると確信しているとの指摘も出ている。

 また、大手IT企業がAIインフラへの巨額投資の最適化を模索する中で、AIチップへの支出のシフトが起こっている。その中で、XPUsとして知られる同社のカスタムチップは、エヌビディアのGPUとは異なり、各顧客のニーズに合わせて特別設計されている。また、同社のAI事業は、あくまで多様なポートフォリオの一部門であり、同社には数千のAIチップを接続するために使用されるネットワーク部品や、最近690億ドルで買収したVMウエアの大規模なソフトウェア部門も含まれているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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