【市況】ダウ平均、11日ぶりに小反発も戻り鈍い 前日の反応は行き過ぎとの見方も=米国株概況
NY株式19日(NY時間16:22)(日本時間06:22)
ダウ平均 42342.24(+15.37 +0.04%)
S&P500 5867.08(-5.08 -0.09%)
ナスダック 19372.77(-19.92 -0.10%)
CME日経平均先物 39090(大証終比:+10 +0.03%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は11日ぶりに小反発。前日の急落から買い戻しが出た。ただ、戻りも鈍い印象。ダウ平均は一時460ドル高まで上昇したものの、その後は伸び悩む展開が見られた。
前日にFRBは予想通りに利下げを実施したものの、来年は金利を2回しか引き下げない可能性を示唆し、高騰する強気相場に強烈な打撃を与えた。また、25年のインフレ見通しを大幅に上方修正し、しばらく2%のインフレ目標は達成できないとの見通しを示していた。
前日のダウ平均は1100ドル超急落し10日続落。1974年以来最長の連続下落となり、週次パフォーマンスも2023年3月以来最悪となる見通し。「恐怖指数」として知られるVIXも急騰し、金利見通しに対する投資家の不安が高まっていることを示していた。ただ、本日のVIXは急反落している。
一部からは、前日の反応は行き過ぎで、市場にとってはそれほど大きな驚きではなかったはずだとの指摘も出ていた。11月の消費者物価指数(CPI)は2.7%上昇し、非農業部門雇用者数(NFP)は22.7万人増加していた。米地区連銀のモデルからは、第4四半期の米経済は3.2%成長が見込まれている。
決して、積極的な利下げ路線と結びつくような経済状況ではないはずだが、それをパウエル議長の口から発せられなければ、市場は最終的に納得することができなかったのかもしれないという。前日の過剰な反応は、これまでの株式市場の過熱ぶりの結果だと述べている。
また、ストラテジストは「ポジショニングとセンチメントの行き過ぎにより、株価は売り崩しに脆弱だった。前日のFOMCは都合の良い言い訳だった。IT・ハイテク株からの支援が消滅すると、その大きな穴を埋める他のグループが参入することはできなかった」との声も聞かれた。
マイクロン・テクノロジー<MU>が決算を受け大幅安。第2四半期のガイダンスを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回った。スマホやPCの需要低迷を反映。
米住宅建設のレナー<LEN>が決算を受け下落。売上高が予想を下回ったほか、ガイダンスでも、第1四半期の新規受注の見通しが予想を下回ったほか、住宅粗利益率も予想を下回っていた。
ズーム・コミュニケーションズ<ZM>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を100ドルに設定した。
鉄鋼のワージントン・スチール<WS>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回ったほか、売上高は予想こそ上回ったものの減収となった。
セキュリティのセンチネルワン<S>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は30ドル。
ボーイング<BA>が反発。トルコの格安航空から360億ドルの受注を獲得したとのニュースが伝わった。今年最大の受注となる。
ITコンサルのアクセンチュア<ACN>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。
医薬品のバーテックス・ファーマ<VRTX>が大幅安。同社の非中毒性腰痛治療薬が中間試験で、プラセボ(偽薬)よりも良い結果を出せなかった。
マイクロン<MU> 87.09(-16.81 -16.18%)
レナー<LEN> 138.40(-7.53 -5.16%)
ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 84.05(+2.00 +2.44%)
ワージントン・スチール<WS> 32.46(-5.46 -14.40%)
センチネルワン<S> 22.33(+0.28 +1.27%)
ボーイング<BA> 177.04(+4.42 +2.56%)
アクセンチュア<ACN> 372.16(+24.55 +7.06%)
バーテックス・ファーマ<VRTX> 396.64(-50.86 -11.37%)
アップル<AAPL> 249.79(+1.74 +0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 437.03(-0.36 -0.08%)
アマゾン<AMZN> 223.29(+2.77 +1.26%)
アルファベットC<GOOG> 189.70(-0.45 -0.24%)
テスラ<TSLA> 436.17(-3.96 -0.90%)
メタ<META> 595.57(-1.62 -0.27%)
AMD<AMD> 118.88(-2.53 -2.08%)
エヌビディア<NVDA> 130.68(+1.77 +1.37%)
イーライリリー<LLY> 757.54(-7.17 -0.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
ダウ平均 42342.24(+15.37 +0.04%)
S&P500 5867.08(-5.08 -0.09%)
ナスダック 19372.77(-19.92 -0.10%)
CME日経平均先物 39090(大証終比:+10 +0.03%)
きょうのNY株式市場でダウ平均は11日ぶりに小反発。前日の急落から買い戻しが出た。ただ、戻りも鈍い印象。ダウ平均は一時460ドル高まで上昇したものの、その後は伸び悩む展開が見られた。
前日にFRBは予想通りに利下げを実施したものの、来年は金利を2回しか引き下げない可能性を示唆し、高騰する強気相場に強烈な打撃を与えた。また、25年のインフレ見通しを大幅に上方修正し、しばらく2%のインフレ目標は達成できないとの見通しを示していた。
前日のダウ平均は1100ドル超急落し10日続落。1974年以来最長の連続下落となり、週次パフォーマンスも2023年3月以来最悪となる見通し。「恐怖指数」として知られるVIXも急騰し、金利見通しに対する投資家の不安が高まっていることを示していた。ただ、本日のVIXは急反落している。
一部からは、前日の反応は行き過ぎで、市場にとってはそれほど大きな驚きではなかったはずだとの指摘も出ていた。11月の消費者物価指数(CPI)は2.7%上昇し、非農業部門雇用者数(NFP)は22.7万人増加していた。米地区連銀のモデルからは、第4四半期の米経済は3.2%成長が見込まれている。
決して、積極的な利下げ路線と結びつくような経済状況ではないはずだが、それをパウエル議長の口から発せられなければ、市場は最終的に納得することができなかったのかもしれないという。前日の過剰な反応は、これまでの株式市場の過熱ぶりの結果だと述べている。
また、ストラテジストは「ポジショニングとセンチメントの行き過ぎにより、株価は売り崩しに脆弱だった。前日のFOMCは都合の良い言い訳だった。IT・ハイテク株からの支援が消滅すると、その大きな穴を埋める他のグループが参入することはできなかった」との声も聞かれた。
マイクロン・テクノロジー<MU>が決算を受け大幅安。第2四半期のガイダンスを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回った。スマホやPCの需要低迷を反映。
米住宅建設のレナー<LEN>が決算を受け下落。売上高が予想を下回ったほか、ガイダンスでも、第1四半期の新規受注の見通しが予想を下回ったほか、住宅粗利益率も予想を下回っていた。
ズーム・コミュニケーションズ<ZM>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を100ドルに設定した。
鉄鋼のワージントン・スチール<WS>が決算を受け大幅安。1株利益が予想を大きく下回ったほか、売上高は予想こそ上回ったものの減収となった。
セキュリティのセンチネルワン<S>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げた。目標株価は30ドル。
ボーイング<BA>が反発。トルコの格安航空から360億ドルの受注を獲得したとのニュースが伝わった。今年最大の受注となる。
ITコンサルのアクセンチュア<ACN>が決算を受け上昇。1株利益、売上高とも予想を上回った。ガイダンスも公表し、通期の売上高見通しを上方修正した。
医薬品のバーテックス・ファーマ<VRTX>が大幅安。同社の非中毒性腰痛治療薬が中間試験で、プラセボ(偽薬)よりも良い結果を出せなかった。
マイクロン<MU> 87.09(-16.81 -16.18%)
レナー<LEN> 138.40(-7.53 -5.16%)
ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 84.05(+2.00 +2.44%)
ワージントン・スチール<WS> 32.46(-5.46 -14.40%)
センチネルワン<S> 22.33(+0.28 +1.27%)
ボーイング<BA> 177.04(+4.42 +2.56%)
アクセンチュア<ACN> 372.16(+24.55 +7.06%)
バーテックス・ファーマ<VRTX> 396.64(-50.86 -11.37%)
アップル<AAPL> 249.79(+1.74 +0.70%)
マイクロソフト<MSFT> 437.03(-0.36 -0.08%)
アマゾン<AMZN> 223.29(+2.77 +1.26%)
アルファベットC<GOOG> 189.70(-0.45 -0.24%)
テスラ<TSLA> 436.17(-3.96 -0.90%)
メタ<META> 595.57(-1.62 -0.27%)
AMD<AMD> 118.88(-2.53 -2.08%)
エヌビディア<NVDA> 130.68(+1.77 +1.37%)
イーライリリー<LLY> 757.54(-7.17 -0.94%)
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美