【市況】イールドカーブのスティープ化が急速に進む
*米国債利回り(NY時間15:04)(日本時間05:04)
米2年債 4.317(-0.038)
米10年債 4.570(+0.056)
米30年債 4.742(+0.066)
期待インフレ率 2.303(-0.013)
※期待インフレ率は10年債で算出
2-10年債
スプレッド 25(前営業日 15)
本日の米国債市場でイールドカーブのスティープ化が急速に進んでおり、30カ月ぶりの水準までスティープ化が進んでいる。FRBがタカ派的利下げを打ち出し、来年の利下げ回数が当初の予想よりも少ないとの予測が背景にある。
2年債利回りが一時4.28%台まで低下した一方、10年利回りは逆に上昇しており、一時4.59%台と5月下旬以来の高値付近で取引されていた。これにより、2年債と10年債の利回り格差は2022年6月以来の水準まで拡大していた。
スティープ化は、ここ数カ月の間にFRBが政策金利を1.00%ポイント引き下げた後でも、根強いインフレ圧力が続く一方、経済は底堅い推移を見せていることから、投資家が長期ゾーンの購入に慎重になっていることが要因となっている。
債券トレーダーは「長期ゾーンの利回りの上昇は、FRBのタカ派姿勢、継続中の供給不安、そして決定的な価格変動に先手を打つことを望まない集団的消極性の組み合わせによるものだ」と説明。イールドカーブのスティープ化の傾向は年末までにまだ進む可能性があるとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
米2年債 4.317(-0.038)
米10年債 4.570(+0.056)
米30年債 4.742(+0.066)
期待インフレ率 2.303(-0.013)
※期待インフレ率は10年債で算出
2-10年債
スプレッド 25(前営業日 15)
本日の米国債市場でイールドカーブのスティープ化が急速に進んでおり、30カ月ぶりの水準までスティープ化が進んでいる。FRBがタカ派的利下げを打ち出し、来年の利下げ回数が当初の予想よりも少ないとの予測が背景にある。
2年債利回りが一時4.28%台まで低下した一方、10年利回りは逆に上昇しており、一時4.59%台と5月下旬以来の高値付近で取引されていた。これにより、2年債と10年債の利回り格差は2022年6月以来の水準まで拡大していた。
スティープ化は、ここ数カ月の間にFRBが政策金利を1.00%ポイント引き下げた後でも、根強いインフレ圧力が続く一方、経済は底堅い推移を見せていることから、投資家が長期ゾーンの購入に慎重になっていることが要因となっている。
債券トレーダーは「長期ゾーンの利回りの上昇は、FRBのタカ派姿勢、継続中の供給不安、そして決定的な価格変動に先手を打つことを望まない集団的消極性の組み合わせによるものだ」と説明。イールドカーブのスティープ化の傾向は年末までにまだ進む可能性があるとも述べている。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美