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【市況】ダウ先物が反発 前日の反応は行き過ぎとの声も=米国株

米株価指数先物(3月限)(NY時間08:46)(日本時間22:46)
ダウ先物 43087(+309.00 +0.72%)
S&P500 5983.50(+43.25 +0.73%)
ナスダック100先物 21642.25(+140.50 +0.65%)

 きょうの米株価指数先物市場でダウ先物が上昇しており、S&P500、ナスダック100も上昇している。本日は前日の急落から反発して始まりそうだ。

 前日にFRBは予想通りに利下げを実施したものの、来年は金利を2回しか引き下げない可能性を示唆し、高騰する強気相場に強烈な打撃を与えた。また、25年のインフレ見通しを大幅に上方修正し、しばらくインフレ目標の2%は達成できないとの見通しを示していた。

 ダウ平均は1100ドル超急落し、10日続落。1974年以来最長の連続下落となり、週次パフォーマンスも2023年3月以来最悪となる見通し。ウォール街の「恐怖指数」として知られるVIXも急騰し、金利見通しに対する投資家の不安が高まっていることを示していた。

 ただ、一部からは、前日の反応は行き過ぎで、市場にとってはそれほど大きな驚きではなかったはずだとの指摘も出ている。11月の消費者物価指数(CPI)は2.7%上昇し、非農業部門雇用者数(NFP)は22.7万人増加していた。米地区連銀のモデルからは、第4四半期の米経済は3.2%成長が見込まれている。

 決して、積極的な利下げ路線と結びつくような経済状況ではないはずだが、それをパウエル議長の口から発せられなければ、市場は最終的に納得することができなかったのかもしれないという。前日の過剰な反応は、これまでの株式市場の過熱ぶりの結果だと述べている。

 また、ストラテジストは「ポジショニングとセンチメントの行き過ぎにより、株価は売り崩しに脆弱だった。前日のFOMCは都合の良い言い訳だった。IT・ハイテク株からの支援が消滅すると、その大きな穴を埋める他のグループが参入することはできなかった」との声も聞かれた。

 マイクロン・テクノロジー<MU>が決算を受け時間外で大幅安。第2四半期のガイダンスを嫌気している模様。1株利益、売上高とも予想を下回った。スマホやPCの需要低迷を反映。

 米住宅建設のレナー<LEN>が決算を受け時間外で下落。売上高が予想を下回ったほか、ガイダンスでも、第1四半期の新規受注の見通しが予想を下回ったほか、住宅粗利益率も予想を下回っていた。

 ズーム・コミュニケーションズ<ZM>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を100ドルに設定した。

 HPエンタープライズ<HPE>が時間外で上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を25ドルに設定した。

 空調設備のレノックス・インターナショナル<LII>が時間外で上昇。S&Pダウジョーンズが同社株をS&P500の算出銘柄に採用すると発表した。

(NY時間08:56)(日本時間22:56)時間外
マイクロン<MU> 92.20(-11.70 -11.26%)
レナー<LEN> 135.00(-10.93 -7.49%)
ズーム・コミュニケーションズ<ZM> 83.85(+1.80 +2.19%)
HPエンタープライズ<HPE> 21.06(+0.47 +2.28%)
レノックス<LII> 655.00(+16.68 +2.61%)

アップル<AAPL> 247.36(-0.69 -0.28%)
マイクロソフト<MSFT> 441.00(+3.61 +0.83%)
アマゾン<AMZN> 223.28(+2.76 +1.25%)
アルファベット<GOOG> 192.58(+2.43 +1.28%)
テスラ<TSLA> 450.91(+10.78 +2.45%)
メタ<META> 606.84(+9.65 +1.62%)
エヌビディア<NVDA> 131.88(+2.97 +2.30%)
AMD<AMD> 122.90(+1.49 +1.23%)
イーライリリー<LLY> 765.78(+1.07 +0.14%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美


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