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【市況】ダウ平均はようやく反発 このあとFOMC=米国株序盤

NY株式18日(NY時間12:32)(日本時間02:32)
ダウ平均   43629.43(+179.53 +0.41%)
ナスダック   20136.18(+27.12 +0.13%)
CME日経平均先物 39485(大証終比:+285 +0.72%)

 きょうのNY株式市場、ダウ平均はようやく反発し、10日ぶりの反発となっている。本日ダウ平均が10日続落すれば、1974年以来の最悪となる。46年ぶりのダウ平均の低迷は主にオールドエコノミー株からIT・ハイテク株への乗り換えが原因で、100年続くダウ平均は他の幅広い指標と比較して過小評価されているが、それでも最高値から4%未満の下落に留まっている状況。

 市場はこのあとのFOMCの結果を待っている。新たな情報はなく、0.25%ポイントの利下げが確実視されている状況に変化はない。注目は来年のヒントに集中しそうだが、今回はFOMC委員の金利見通し(ドット・プロット)が公表される。市場はタカ派な利下げを予想しており、来年のFRBは潜在的なインフレ再上昇のリスクを懸念し、利下げに慎重になると予想されている。短期金融市場では来年2回の利下げを織り込んでいるが、3回との見方も出ている状況。

 また、市場ではFRBが1月か3月に利下げを一旦止める可能性があるとの見方も浮上。声明やパウエル議長の会見で、その辺のヒントが示唆されるかも注目されている。

 ストラテジストからは「利下げは実施されるだろうが、その文言やトーンは恐らく、パウエル議長が最近見せてきたタカ派的なものになるだろう」との声も出ている。

 FOMCで過剰にタカ派な雰囲気が形成されれば、株価急落のきっかけとなる危険性もあるとの見方も出ているようだが、FOMCを巡る変動は通常長引くことはないとの楽観的な見方も示されている。

 日本時間19日午前4時に結果発表、4時半にパウエル議長会見が予定。

 オンライン旅行代理店のエクスペディア<EXPE>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目標株価を221ドルに設定した。

 スナック、シリアルなど加工食品のゼネラル・ミルズ<GIS>が決算を受け下落。ガイダンスを嫌気している模様で、既存事業売上高の見通しを従来の0-1%の低い方に下方修正したほか、1株損益も赤字見通しに修正。

 建築用製品のワージントン・エンタープライゼズ<WOR>が大幅高。前日引け後に9-11月期決算(第2四半期)を発表し、売上高は予想範囲内だったものの、1株利益は予想を上回った。営業利益も想定外の黒字を達成している。

 航空や医療機器の交換部品を手掛けるハイコ<HEI>が決算を受け下落。売上高が予想を下回った。

 ディスカウントストアのオリーズ・バーゲン・アウトレット<OLLI>が堅調。アナリストが投資判断を「売り」から「買い」に2段階引き上げた。

エクスペディア<EXPE> 185.12(+4.48 +2.48%)
ゼネラル・ミルズ<GIS> 63.94(-2.00 -3.03%)
ワージントン<WOR> 44.45(+6.25 +16.36%)
ハイコ<HEI> 236.30(-23.50 -9.05%)
オリーズ・バーゲン<OLLI> 117.02(+2.08 +1.81%)

アップル<AAPL> 253.58(+0.10 +0.04%)
マイクロソフト<MSFT> 451.36(-3.10 -0.68%)
アマゾン<AMZN> 229.75(-1.41 -0.61%)
アルファベットC<GOOG> 197.10(-0.02 -0.01%)
テスラ<TSLA> 478.73(-1.14 -0.24%)
メタ<META> 621.16(+1.72 +0.28%)
AMD<AMD> 127.54(+2.52 +2.02%)
エヌビディア<NVDA> 135.44(+5.05 +3.87%)
イーライリリー<LLY> 775.36(-3.26 -0.42%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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