【材料】スーパー・マイクロが下落　増資の可能性が伝わる＝米国株個別

（NY時間09:43）（日本時間23:43）
スーパー・マイクロ<SMCI>　33.71（-2.75　-7.53%）

　ＡＩサーバーのスーパー・マイクロ・コンピューター<SMCI>が下落。先週末引け後に財務基盤強化のため、金融機関のエバコアの支援で資金調達に取り組んでいると伝わった。ブルームバーグが関係者の話として伝えていた。

　同社は８月に年次報告書の提出期限を守れず、上場廃止を回避しようとしている。関係者らによれば、株式および負債による資金調達を検討しているという。

　同社は、投資会社が上場企業の私募増資を引き受ける「ＰＩＰＥｓ」といった形の調達を検討しており、関心を探るため複数のプライベートエクイティー（ＰＥ）投資会社と接触しているという。ＰＩＰＥｓの場合、市場価格よりも低い水準での発行が比較的多い。

　同社は今月始めに、不正会計を巡る疑惑に関して特別委員会が「経営陣または取締役会の不正行為の証拠は見つからなかった」と発表。報告済みの財務情報の修正も見込んでいないとしていた。その後、上場維持の要件を満たすためにさらなる時間的猶予をナスダックから与えられたとも発表。２０２４年６月期の年次報告書を来年２月２５日の期限までに提出する予定だとしている。

　なお、ナスダックは、ナスダック１００の採用銘柄から同社株を除外すると発表した。

MINKABU PRESS編集部　野沢卓美

株探ニュース