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【経済】11月のISM製造業景気指数、米製造業の回復を示唆

 日本時間0時に発表になった11月のISM製造業景気指数は48.4と前回から反転し、予想も上回った。新規受注が8カ月ぶりに基準の50を回復したほか、雇用指数も上昇し、米製造業の回復を示唆した。ただ、8カ月連続で50を下回り、縮小領域での推移に変化はない。

 11月の数字は6月以来の高水準となり、2年間の低迷を経て米製造業が安定化しつつあることを示唆している。新規受注はこの5カ月で最も高い3.3ポイント上昇し、大統領選後の楽観的な兆しを示した。ISMの製造業景況調査委員会のフィオーレ委員長は声明で「需要は依然低迷しているものの、緩和に向かっている可能性がある」と述べている。

 11の業種が縮小と報告しており、印刷、プラスチック・ゴム、化学製品が主導。一方、3つの業種が拡大を報告。生産と雇用は依然縮小圏に留まっているものの、両指標とも改善は示している。

ISM製造業景気指数(11月)0:00
結果 48.4
予想 47.6 前回 46.5
景気指数 48.4(46.5)
新規受注 50.4(47.1)
生産   46.8(46.2)
雇用   48.1(44.4)
入荷遅延 48.7(52.0)
在庫   48.1(42.6)
仕入価格 50.3(54.8)
輸出   48.7(45.5)
()は前回

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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