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【市況】株価指数先物【引け後】 足もとの抵抗線突破でロングの勢いが強まる


大阪12月限
日経225先物 38470 +300 (+0.78%)
TOPIX先物 2710.5 +31.5 (+1.17%)

 日経225先物(12月限)は前日比300円高の3万8470円で取引を終了。寄り付きは3万8190円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8300円)には届かなかったが、小幅ながら反発して始まった。現物の寄り付き直後に3万8380円まで買われ、200日移動平均線(3万8410円)に接近した後はショート優勢の流れとなり、前場中盤にかけて一時3万7950円と節目の3万8000円を割り込む場面もみられた。ただし、これまで同様、3万8000円を下回る局面では押し目待ち狙いのロングが意識されるなか、前場終盤にかけてプラスに転じ、ランチタイムで3万8320円まで買われた。

 現物の後場開始直後には3万8240円まで軟化したが、その後は一気に3万8500円に乗せた。厚生労働省が「年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)を通じて運用する資産の利回り目標を引き上げる方針を明らかにした」と報じられた。これを受け、株式の割合を増やすとの思惑が高まり、ロングの動きが強まったようだ。

 日経225先物は抵抗線として意識されていた200日線を上回ったことでショートカバーを誘う流れとなった。買い一巡後も終盤にかけて3万8390円~3万8560円辺りでのレンジとなり、200日線を上回っての値動きが目立った。また、円相場が1ドル=150円半ばと朝方から円安に振れて推移したこともショートカバーに向かわせた。

 日経225先物は後場に入ってからの一段高で抵抗線を突破したが、200日線が支持線に変わるようだと、25日線(3万8720円)が射程に入ってくるだろう。25日線を明確に上放れてくるようだと、11月半ば以降の保ち合いを突破する形になるため、上へのバイアスが強まる可能性がありそうだ。しばらくは200日線水準では強弱感が対立しやすいと考えられるが、オプション権利行使価格の3万8250円から3万8750円でのレンジを想定する。

 NT倍率は先物中心限月で14.19倍に低下した。東京エレクトロン <8035> [東証P]、アドバンテスト <6857> [東証P]が買われたが、ファーストリテイリング <9983> [東証P]の下げが日経平均型の重荷となった。一方で、銀行、保険など金融セクターのほか、輸出関連株の一角が買われるなか、一時14.12倍と11月21日に付けた直近安値水準まで低下する場面もみられた。ただし、後場の上昇局面でリバランスに向かわせていた。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が2万5164枚、ソシエテジェネラル証券が1万7941枚、サスケハナ・ホンコンが6754枚、日産証券が6383枚、みずほ証券が3116枚、JPモルガン証券が2294枚、モルガンMUFG証券が2257枚、ゴールドマン証券が2006枚、バークレイズ証券が1886枚、SBI証券が1637枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6156枚、ソシエテジェネラル証券が2万0296枚、日産証券が8417枚、バークレイズ証券が5334枚、サスケハナ・ホンコンが5040枚、JPモルガン証券が3867枚、モルガンMUFG証券が2926枚、野村証券が2795枚、ゴールドマン証券が2005枚、ビーオブエー証券が1849枚だった。

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