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【市況】<マ-ケット日報> 2024年12月2日

 12月最初の取引となる本日の市場は日経平均が反発。終値は前週末比304円高の3万8513円だった。取引開始早々は150円高と米国株高を好感する上げとなったが、買い一巡後は日銀総裁が今月の利上げにやや前向きな発言をしていたことが伝わり10時頃には一転して250円安へ。それでも3万8000円辺りでは値頃感による買いが厚く後場には再びプラス圏へと回復。外国為替市場で円高進行が一服していることも支援材料となって終盤はきっちりと上げ幅を稼いでいる。

 前週末の米国市場は半導体関連株が買われダウ平均は反発。3日ぶりに史上最高値を更新した。バイデン大統領が進める対中国半導体関連の輸出規制に関し、当初想定されていた厳しい措置にはならないと観測報道があり同セクター中心に大きく買い戻された。また、FRBによる12月の利下げが想定通り行われるとの見方も一部で出て株高を側面支援。ダウ平均は一時350ドル高まで上げ幅を広げた。しかし、この日は感謝祭明けの短縮取引で最終的には薄商いから伸びを欠いている。

 さて、東京市場は日経平均の弱さが一時目立ったが、ファーストリが中国の新疆ウイグル自治区を巡る柳井会長の発言で一時的に売られただけで(日経平均を一時100円ほど押し下げ)市場全体への影響は見られなかった。むしろ終始プラスを維持したトピックスに市場の強さが表れており、日経平均も下値75日移動平均線(3万8237円)に改めて支持されるなど下値安定を確認する1日となった。(ストック・データバンク 編集部)

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