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【通貨】今日の為替市場ポイント:日銀による12月利上げの可能性残る

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

11月29日のドル・円は、東京市場では151円55銭から149円54銭まで下落。欧米市場では150円53銭まで買われた後、一時149円47銭まで反落し、149円65銭で取引終了。本日2日のドル・円は主に150円を挟んだ水準で推移か。日本銀行による12月利上げ観測は消えていないため、ドルは上げ渋る可能性がある。

報道によると、日本銀行の植田総裁は11月28日に行われた日本経済新聞との会見で、「経済データは日銀の想定通りに推移しており、追加利上げのタイミングが近づいている」、「国内賃金と米国経済の動向を見極めたい」との見解を伝えた。日銀は経済・物価が見通しに沿って推移すれば利上げを続ける方針を堅持している。ただ、米国経済の先行きを見極める必要があること、拙速な利上げは避けたいとの考えも変わっていないため、為替相場が12月開催の政策決定会合の時期にかけて円高方向に振れた場合、利上げを急ぐ必要はないと判断する可能性は残されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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