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【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、朝安も半導体関連に買い戻し (11月28日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  37935.94
高値  38478.32(13:39)
安値  37801.62(09:03)
大引け 38349.06(前日比 +214.09 、 +0.56% )

売買高  16億8994万株 (東証プライム概算)
売買代金  4兆1774億円 (東証プライム概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反発、朝安後に切り返す
 2.欧米株安と急速な円高を受け、朝方はリスクオフ
 3.半導体対中規制に関する一部報道で不安心理後退
 4.戻りも鈍く、後場終盤に日経平均は上げ幅を縮小
 5.個別株は7割強が上昇、売買代金も4兆円台が続く

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは前日比138ドル安と6日ぶりに反落した。連日の最高値更新を受けて利益確定の売りが優勢となった。

 東京市場では、朝方に日経平均株価が安く始まったものの、その後は押し目買いで切り返した。半導体関連の一角が買い戻され全体指数押し上げに寄与した。

 28日の東京市場は、朝方は軟調なスタートとなった。前日の欧米株市場が総じて安かったほか、外国為替市場では一時1ドル=150円トビ台までドル安・円高が進行し投資マインドを冷やしたが、その後は下げ渋り、前場後半に一気にプラス圏に浮上した。米政府による対中半導体規制が想定していたほど厳しいものとはならないとの一部報道を手掛かりに半導体関連株の一角に買い戻しが入り、つれて日経平均も上昇に転じた。ただ、戻りも限定的で日経平均は後場に入り上値が重く、取引終盤に上げ幅を縮小した。個別株ベースではプライム市場全体の7割強の銘柄が上昇した。売買代金は週明けに指数イベント絡みで6兆円台を記録したが、その後もきょうを含め3営業日連続で4兆円台をこなしている。

 個別では、売買代金2位に入った東京エレクトロン<8035>が大きく買い優勢となったほか、SCREENホールディングス<7735>が高く、KOKUSAI ELECTRIC<6525>なども値を飛ばした。サンリオ<8136>が急速に買い戻され、任天堂<7974>も強さを発揮した。T&Dホールディングス<8795>が値上がり率トップとなり、SWCC<5805>が大幅高、楽天銀行<5838>も物色人気となった。タカラトミー<7867>も活況高に買われた。
 半面、売買代金トップのディスコ<6146>がマイナス圏で着地。レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>も安い。川崎重工業<7012>、ニトリホールディングス<9843>が冴えず、ヒューリック<3003>は急落で値下がり率首位となった。リコー<7752>も大幅安。インターメスティック<262A>、住友ファーマ<4506>なども下落した。ネットプロテクションズホールディングス<7383>も値を下げた。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035>、TDK <6762>、SBG <9984>、KDDI <9433>、任天堂 <7974>。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約205円。うち148円は東エレク1銘柄によるもの。
 日経平均へのマイナス寄与度上位5銘柄はアドテスト <6857>、ファストリ <9983>、ファナック <6954>、NTTデータ <9613>、ニトリHD <9843>。5銘柄の指数押し下げ効果は合計で約102円。うち78円はアドテスト1銘柄によるもの。

 東証33業種のすべての業種が上昇。上昇率の大きかった上位5業種は(1)その他製品、(2)水産・農林業、(3)食料品、(4)鉱業、(5)その他金融業。一方、上昇率の小さかった5業種は(1)精密機器、(2)不動産業、(3)サービス業、(4)機械、(5)化学。

■個別材料株

△ウェルネット <2428> [東証S]
 日本通信 <9424> と「本人認証付き電子マネー」共同開発へ。
△オルツ <260A> [東証G]
 キャスター <9331> との合弁会社が監査法人との協業開始。
△アーバネット <3242> [東証S]
 株主優待導入を好感。
△SWCC <5805> [東証P]
 特別利益73億円を計上へ。
△カシオ <6952> [東証P]
 今期下方修正も先行き不透明感後退。
△住信SBI銀 <7163> [東証S]
 「NTTドコモによる買収観測」との報道。
△岡本硝子 <7746> [東証S]
 名古屋大発スタートアップと資本・業務提携。
△タカラトミー <7867> [東証P]
 インバウンド関連の好業績株として脚光。
△東エレク <8035> [東証P]
 米国の対中半導体規制巡る報道で買い戻し圧力。
△T&D <8795> [東証P]
 IR説明会を受けて来期配当増額への期待が膨らむ。

▼ヒューリック <3003> [東証P]
 株式売り出しで需給悪化懸念。
▼日本電解 <5759> [東証G]
 民事再生法申請で上場廃止が決定。


 東証プライムの値上がり率上位10傑は(1)T&D <8795>、(2)コクサイエレ <6525>、(3)東エレク <8035>、(4)カシオ <6952>、(5)富士製薬 <4554>、(6)スクリン <7735>、(7)楽天銀 <5838>、(8)SWCC <5805>、(9)サワイGHD <4887>、(10)サンリオ <8136>。
 値下がり率上位10傑は(1)ヒューリック <3003>、(2)FPパートナ <7388>、(3)リコー <7752>、(4)オロ <3983>、(5)宝&CO <7921>、(6)WSCOPE <6619>、(7)インターメス <262A>、(8)ネットプロ <7383>、(9)佐鳥電機 <7420>、(10)アドテスト <6857>。

【大引け】

 日経平均は前日比214.09円(0.56%)高の3万8349.06円。TOPIXは前日比21.94(0.82%)高の2687.28。出来高は概算で16億8994万株。東証プライムの値上がり銘柄数は1179、値下がり銘柄数は405となった。東証グロース250指数は634.38ポイント(0.41ポイント高)。

[2024年11月28日]


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