【市況】米国株見通し:下げ渋りか、FOMC議事要旨が戻りを抑制
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(11時30分現在)
S&P500先物 6,000.25(-6.25)
ナスダック100先物 20,862.00(-18.25)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は軟調、NYダウ先物は82ドル安。米金利は底堅く推移し、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。
25日の主要3指数は堅調。ナスダックとS&Pは伸び悩んだが、ダウは上げ幅拡大で426ドル高の44296ドルと最高値を更新して取引を終えた。手がかりが乏しいなか、トランプ次期政権の政策や人事への期待感が高まった。足元の堅調な経済指標を受け、良好な景況感により買いが入りやすい展開に。特に消費関連が選好され、今週決算発表のメーシーズなどが注目された。ただ、追加緩和への期待は後退し失速する場面もあった。
本日は下げ渋りか。トランプ次期政権によるカナダ・メキシコ、中国への関税強化による世界経済収縮への影響が懸念され、売り先行となりそうだ。足元の強い経済指標や次期政権への期待感から、買いが入りやすい地合いに変わりはない。小売業の業績改善が鮮明になれば、消費関連が選好され相場を牽引しそうだ。とはいえ、連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で目先の追加利下げにそれほど前向きでなければ、戻りは限定的とみる。
《TY》
提供:フィスコ