日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
8日の東京株式市場は日経平均株価が反発し、3万9000円台後半まで上値を伸ばしそうだ。前日の欧州株市場では英国を除き独DAXや仏CAC40など主要国の株価が総じて反発した。また、米国株市場ではハイテク株を中心にリスク選好の地合いが続き、ナスダック総合株価指数は3連騰となった。直近3営業日合計で同指数は1000ポイント以上の上昇をみせるなど上げ足の強さが目立つ。NYダウの方は上値が重くわずかながらマイナス圏で引けた。ただ、S&P500指数は高く、ナスダック指数とともに史上最高値更新を続けている。注目されたFOMCではFRBが政策金利の0.25%引き下げを決定した。想定通りとはいえ2会合連続の利下げで、これがポジティブ視されている。東京市場でも米株高を受け引き続き上値を指向しそうだ。ただ、米長期金利の低下を背景に外国為替市場では急速に円高方向に振れており、これが輸出セクターを中心にマイナス材料となる可能性もある。日経平均は前日に小反落したものの、今週に入ってから1300円以上も水準を切り上げており、買い一巡後は短期筋の利益確定売りも誘発しそうだ。
7日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比59セント安の4万3729ドル34セントと3日ぶり小反落。ナスダック総合株価指数は同285.993ポイント高の1万9269.459だった。
日程面では、きょうは株価指数オプション11月物の特別清算指数(オプションSQ)算出日にあたる。このほか、9月の家計調査、9月の特定サービス産業動態統計、9月の景気動向指数速報値など。海外では11月の米消費者態度指数(ミシガン大学調査・速報値)のほか、ボウマンFRB理事が米大学主催討議に参加し発言内容が注目される。
出所:
MINKABU PRESS