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【市況】為替、株とも反応薄 より中立になった印象も 利下げペースは不透明に

 先ほどパウエルFRB議長の会見が終了した。今回のFOMCは市場の予想通りに0.25%ポイントの利下げを発表したが、市場は12月のヒントを探していた。その意味でも声明やパウエル議長の会見に注目していたが、声明文からは「インフレが持続的に2%に向かっているというより大きな確信」という一行が削除され、「雇用の伸びは減速している」との文言も削除された。ただ、「リスクはおおむね均衡」との文言は維持されている。

 FRBはインフレ再加速をまだ懸念していないことを示唆しているものの、これまでのように利下げに前向きな雰囲気は後退させている印象もあり、今後はすべてオープンとの姿勢を強調していたようにも思われる。パウエルFRB議長も今後も会合ごとに決定を下す意向を示し、入ってくるデータに柔軟に対応する用意があることを示唆していたのかもしれない。今回のFOMCを受けて短期金融市場でも、12月の利下げ確率が五分五分になっており、今後の利下げペースは不透明になったようだ。

 なお、トランプ氏について議長は、要求されても議長は辞任しない意向を示していた。財政政策やその他については予想通りに具体的な言及を避けている。

 今回のFOMCを受けて株、為替とも小幅な反応に留まっている。

USD/JPY 152.96 EUR/USD 1.0798 GBP/USD 1.2981

NY株式7日(NY時間15:36)(日本時間05:36)
ダウ平均   43780.27(+50.34 +0.12%)
ナスダック   19275.32(+291.86 +1.54%)
CME日経平均先物 39680(大証終比:+440 +1.11%)

米国債利回り
2年債   4.212(-0.050)
10年債  4.336(-0.096)
30年債  4.539(-0.070)
期待インフレ率  2.360(-0.040)
※期待インフレ率は10年債で算出

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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