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【材料】トランプ・メディアが大幅高 トランプ氏勝利 ファンダメンタルズには不安も=米国株個別

(NY時間09:37)(日本時間23:37)
トランプ・メディア<DJT> 43.20(+9.26 +27.28%)

 トランプ・メディア<DJT>が大幅高。米大統領選でトランプ氏が勝利したことで買いを呼び込んでいる。フロリダ州でトランプ氏が支持者を前に勝利宣言をした時には、時間外で60%超急騰していた。

 同社株は3月に特別買収目的会社(SPAC)を通じてナスダック市場に上場。個人投資家を中心にファンダメンタルズを無視し、トランプ氏の動静に沿った形でデビュー以来乱高下が続いている。7月にペンシルベニア州でトランプ氏の暗殺未遂事件が発生すると株価は急騰。その後、ハリス氏がバイデン大統領に代わって選挙選に参戦すると低迷した。

 市場関係者が好んで参照している賭けサイトの確率でトランプ氏が優勢となっていたことから、同社株は10月に2倍以上になったが、投票日が接近するにつれてリスクを意識したトレードから前日の投票日までの数日間で急落していた。

 時価総額は70億ドルに達しているが、ファンダメンタルズは非常に不透明。前日引け後に7-9月期(第3四半期)の決算を公表していたが、売上高は僅か100万ドルで、最終損益は1900万ドル以上の赤字を計上していた。

 サードパーティのトラッカーによると、同社のプラットフォームであるトゥルース・ソーシャルは、ささやかなユーザーベースの確立にも苦戦しているという。

 なお、取引開始直後にボラティリティの高さから一旦取引が中断になっていた。

【企業概要】
 政治的イデオロギーによる差別なく、自由でオープンな発言を実現するためのSNSプラットフォームである「トゥルース・ソーシャル」を運営する。サブスクリプションベースのビデオストリーミングサービスTMTG+による、エンターテインメント・ニュース・ドキュメンタリー・ポッドキャストなどへのアクセスにも取り組む。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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