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【市況】米国株式市場見通し:長期金利や中東情勢の緊迫化で一進一退か

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

 

来週の米国株は、決算発表と経済指標に関心が向かおう。来週決算発表を迎えるマイクロソフトやアップル、アマゾン、インテル、アムジェンなどは、好決算を見越した買いが既に入っており、決算に対するハードルは非常に高くなっている。決算発表後、材料出尽くし感が強まって下落する状況は警戒されよう。NYダウ構成銘柄の決算発表がピークを迎えることから、今週のマクドナルドやボーイングのように、構成銘柄の決算に引っ張られ、主要3指数ではNYダウは独自の動きを見せよう。ナスダックは終値ベースでの史上最高値更新が迫っているが、来週発表が相次ぐ雇用関連の経済指標次第では、長期金利が上昇し、ハイテクなどグロース銘柄の重しとなろう。

週末に発表される雇用統計は、大型ハリケーンの影響やボーイング従業員によるストの影響などから弱いとの見通しだが、市場予想を大幅に超えると長期金利上昇要因となる。週末にイスラエル軍がイランの軍事施設を標的とした攻撃を実施とイスラエル軍報道官が発表していることから、中東情勢も緊迫感が増している。主要3指数の上値を押さえる材料が多いことから、来週の米国株は一進一退となりそうだ。

経済指標では、10月29日に9月卸売在庫(速報値)、8月住宅価格指数、S&Pケースシラー住宅価格(20都市)、9月JOLTS求人件数、10月コンファレンスボード消費者信頼感指数、30日に10月ADP雇用者数、第3四半期実質GDP(速報値)、9月中古住宅販売成約指数、週次石油在庫統計、31日に第3四半期雇用コスト指数、9月個人所得、PCEデフレータ、週次新規失業保険申請件数、10月シカゴ購買部協会景気指数、11月1日に10月雇用統計、製造業PMI、ISM製造業景気指数などが予定されている。

主要企業決算は、28日にオン・セミコンダクター、フォード、29日にコーニング、マクドナルド、ペイパル、ゼロックス、ファイザー、シスコ、HSBC、AMD、ファースト・ソーラー、アルファベット、ビザ、30日にバイオジェン、キャタピラー、イーライリリー、グラクソスミスクライン、アムジェン、コカ・コーラ、イーベイ、メタ、マイクロソフト、マイクロストラテジー、スターバックス、ユニバーサル、アフラック、メットライフ、31日にウーバー、ケロッグ、マスターカード、アンハイザー・ブッシュ・インベブ、アップル、アマゾン、インテル、11月1日にシェブロン、エクソンなどが予定されている。

《FA》

 提供:フィスコ

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