【市況】NY株式:NYダウは140ドル安、ハイテクが下支え
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は140.59ドル安の42,374.36ドル、ナスダックは138.83ポイント高の18,415.49で取引を終了した。
新規失業保険申請件数が予想を下回り労働市場への懸念後退で、寄り付き後、堅調。ナスダックは電気自動車メーカー、テスラ(TSLA)の上昇が指数を押し上げ終日堅調に推移した。長期金利の低下も支援し、終盤にかけ上げ幅を拡大。ダウは手仕舞い売りに押され下落に転じ、終日軟調に推移し、まちまちで終了した。セクター別では、自動車・自動車部品が上昇した一方で、不動産管理・開発が小幅下落。
電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)は第3四半期決算で粗利益が予想以上に改善、さらに、マスク最高経営責任者(CEO)が来年の納車台数を20%‐30%増やすと表明し、大幅高。企業向けIT管理ソフトウエアメーカーのサービスナウ(NOW)は第3四半期の強い売上が好感され、上昇した。貨物運送会社のユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)は第3四半期決算で、2年ぶり増収・増益を計上し、大幅高。
不動産サービス会社のCBREグループ(CBRE)は通期の1株当たり利益見通しを引き上げ、上昇した。航空機メーカーのボーイング(BA)は新たな労働協約案を巡りスト実施中の組合員が否決したと労組が発表、ストが継続したため巨額損失が警戒され下落。鉄道会社のユニオンパシフィック(UNP)は第3四半期決算の内容や第4四半期の見通しがアナリスト予想を下回り、下落した。
銀行のキャピタル・ワン・ファイナンシャル(COF)は取引終了後に第3四半期決算を発表。調整後の1株当たり利益が予想を上回り、時間外取引で上昇している。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ