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【材料】ボーイングが反落 従業員の約10%削減と50億ドルの費用計上を発表=米国株個別

(NY時間09:39)(日本時間22:39)
ボーイング<BA> 146.75(-4.27 -2.83%)

 ボーイング<BA>が反落。先週末引け後に世界全体で従業員を約10%削減し、民間航空機事業と防衛事業全体で50億ドルの費用計上を発表した。ストライキが続く中で、同社の財務問題の根深さが浮き彫りとなっている。

 オートバーグCEOは、今回の人員削減が約1万7000人に及ぶと従業員に文書で説明。幹部や管理職、一般従業員が対象になるとした。また、開発中の大型ジェット旅客機「777X」の納入を遅らせる方針も示した。

 7-9月期(第3四半期)の暫定決算も公表しており、売上高は178億ドルを見込み、予想も下回った。1株損益は9.97ドルの赤字。営業キャッシュフローは13億ドルの赤字となりそうだ。

 アナリストからは、同社の平均年収を10万ドルと仮定した場合、今回の人員削減によって、EBITで約17億ドルのコスト削減効果が見込めるとの分析も出ている。同アナリストまた、今回の暫定決算から第3四半期中にフリーキャッシュフロー(FCF)が18億ドルの赤字になることが示唆されているとも指摘した。同アナリストが予想していた30億ドルの赤字よりは良い数字で、同社のキャッシュ危機は一部が警戒していたほど切迫したものではない可能性を示しているという。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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