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【市況】<マ-ケット日報> 2024年10月10日

 10日の市場は日経平均が続伸。終値は前日比102円高の3万9380円だった。前日の米国株が最高値を更新した流れから本日も買いが先行。取引序盤に300円を超える上げ幅を示現した。買い一巡後は心理的な節目でもある4万円の大台接近で買い方がやや慎重姿勢に。日本時間今晩に米国で9月の消費者物価指数が発表されるため、日経平均が高値圏であることも手伝って、目先筋の持ち高調整の売りが出やすくなってもいたようだ。

 昨日の米国市場は中東情勢の一段の悪化が避けられそうな見通しからダウ平均は大幅続伸。3日ぶりに史上最高値を更新した。イスラエルによるイランへの報復攻撃が過度に懸念されたほどのものにならないとの見方から原油相場が下落。米経済のソフトランディング期待が高まり幅広く物色された。主要500社で構成される指数S&P500種が続伸し9月30日以来の最高値更新へ。ハイテク株にも買いが続き全体の底上げが順調に進んでいる。

 さて、東京市場は米株高や1ドル=149円台に入った円安を好感して朝方こそしっかりと買い進まれたが、心理的節目の4万円に接近しているうえ、引け後にはファストリなど小売り大手の決算発表が相次ぐために上値では利益確定売りが出やすかった。もっとも、米国景気が安定しており、少なくとも11月に0.25%の利下げが行われることから押し目買い基調にあることは変わりはない。(ストック・データバンク 編集部)

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