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【市況】アジア株 上海株と香港株はひとまず反発して始まる、人民銀が「スワップ・ファシリティ」を設立 

アジア株 上海株と香港株はひとまず反発して始まる、人民銀が「スワップ・ファシリティ」を設立 

東京時間11:07現在
香港ハンセン指数   21197.97(+560.73 +2.72%)
中国上海総合指数  3295.40(+36.54 +1.12%)
台湾加権指数     22659.08(休場)
韓国総合株価指数  2604.75(+10.39 +0.40%)
豪ASX200指数    8238.00(+50.62 +0.62%)

アジア株は総じて上昇。米株続伸を好感して買い優勢で始まった、中国追加支援策期待も再浮上している。

投資家心理が再び悪化してしまうことを恐れたのか、中国当局は12日に財政政策について説明会を開催すると発表。また、住宅都市農村開発省も不動産市場の下落に歯止めをかけるため、強力かつ効果的な措置を講じると発表した。

中国人民銀行は10日、証券会社・ファンド・保険会社が人民銀行の資金を利用して株式を購入できるようにするため、5000億元(706億ドル)の流動性を提供する「スワップ・ファシリティ」を立ち上げた。第1段階の規模は5000億元で、状況に応じて規模をさらに拡大する可能性もある。同措置は9月下旬に既に発表していたためサプライスではないが、中国市場は素直に好感しているようだ。ただ、高値警戒感で上値は重い。また、連休中の旅行支出が市場の期待に届かなかったことも引き続き懸念されている。

中国国慶節連休中の1人あたりの旅行支出は2019年比で約2%減少、コロナ禍前の水準を回復できなかった。旅行に出かけた人はコロナ禍前よりも増えたものの、長引く不動産不況や若者の高い失業率などで消費者心理は低迷、節約志向は強いまま。

香港市場ではハイテクや自動車、医療品などが買い戻されている。上海市場ではエネルギーやコミュニケーションサービス、公益関連が上昇。一方、不動産株は利益確定売りに押され、きょうも大幅下落している。北京首都開発、緑地控股、金地集団、信達地産が7%超安。

出所:MINKABU PRESS

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