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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ラクスル <日足> 「株探」多機能チャートより

■ラクスル <4384>  1,181円 (-118円、-9.1%)

 東証プライムの下落率トップ。ラクスル <4384> [東証P]が4日続急落。SBI証券が1日、ラクスルの投資判断を「買い」から「中立」に引き下げた。目標株価は1600円から1400円に減額修正している。印刷・ソリューション領域の売上高推移についてやや物足りなさがあると指摘。全体としてM&Aにより成長が加速する場面も想定されるとする一方、不確定要素を織り込まずに考えると強気な投資判断の継続は難しいとの見方を示している。同証券はラクスルの25年7月期営業利益予想をこれまでの40億8600万円から35億8800万円に見直した。

■クラウディア <3607>  353円 (-29円、-7.6%)

 クラウディアホールディングス <3607> [東証S]が5日ぶり急反落。同社は1日取引終了後、24年8月期通期の連結決算を発表。営業利益は前の期比38.3%減の3億4100万円となり、従来予想の6億円から下振れたことがネガティブ視されたようだ。子会社となった二条丸八が寄与したことなどから売上高は同14.7%増の132億1900万円(従来予想は125億円)となったが、M&Aの実施などで販管費が増加したことが利益面での重荷となった。なお、25年8月期通期の連結業績予想については、売上高140億円(前期比5.9%増)、営業利益4億5000万円(同31.7%増)としている。

■あみやき <2753>  1,841円 (-139円、-7.0%)

 東証プライムの下落率8位。あみやき亭 <2753> [東証P]が急反落。2日午前9時に発表した25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比10.0%増の175億8400万円、営業利益が同42.5%増の13億4800万円、最終利益が同52.9%増の8億1900万円となった。大幅な増益となったものの、直近3ヵ月間となる7-9月期の営業・経常利益は減益で着地した。直近の業況に対して物足りなさが意識されるなか、株価は前日に大きく切り上がっていたこともあり、利益確定目的の売りが優勢となったようだ。4-9月期の焼肉事業の売上高は前年同期比2.8%増の113億4000万円となった。

■村田製 <6981>  2,778.5円 (-114円、-3.9%)

 村田製作所 <6981> [東証P]が大幅反落。そのほか、TDK <6762> [東証P]が下値を探る展開となった。1日の米国市場でアップル <AAPL> の株価は前の日に比べて3%近く下落した。新型スマートフォン「iPhone16」を巡り、需要が低調である可能性が一部で指摘され、株価を下押ししたようだ。年末商戦を前に販売が市場の期待に届かず、同社に部品を供給する電子部品メーカーの業績にマイナスの影響を及ぼす可能性が意識され、村田製とTDKに対しても売りが膨らんだようだ。太陽誘電 <6976> [東証P]や日東電工 <6988> [東証P]も軟調に推移した。

■助川電気 <7711>  1,721円 (-70円、-3.9%)

 助川電気工業 <7711> [東証S]が大幅安で3日続落。先月27日の自民党総裁選で石破茂氏が高市早苗氏を逆転で破り新総裁に選出され、その後10月1日の臨時国会を経て石破新政権が発足した。株式市場では事前に高市氏の総裁選勝利を見込み、同氏が取り組みを進める姿勢を示していた核融合発電に絡む銘柄に思惑買いの動きが出ていた。助川電気は関連有力株として物色人気化していたが、石破氏が勝利したことで足もと反動売りに押される展開が続いた。

■東エレク <8035>  25,080円 (-960円、-3.7%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が大幅反落。そのほか、レーザーテック <6920> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など半導体製造装置関連株が総じて売られる展開となった。前日の米国株市場では中東の地政学リスクを背景に軟調な地合いとなったが、半導体関連株への売りが目立ち、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)は3日続落となり、この日は3%近い下落をみせた。東京市場でも前週に大きく上昇した半導体セクターへのポジション調整の売りが優勢となった。なお、日経半導体株指数に連動する形で組成されたETFであるNEXT FUNDS 日経半導体株指数連動型上場投信 <200A> [東証E]は前週末に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現したが、足もとで再び25日線を株価が下回る状況となった。

■Aiming <3911>  211円 (-8円、-3.7%)

 Aiming <3911> [東証G]が大幅反落。2日正午ごろ、戦略シミュレーションゲーム「銀河英雄伝説 Die Neue Saga」(略称「ノイサガ」)の正式サービスを開始したと発表したが、材料出尽くし感から売られたようだ。「ノイサガ」は、アニメーション作品「銀河英雄伝説 Die Neue These」をもとにした戦略シミュレーションゲーム。なお、同件による業績への影響は、24年12月期第3四半期業績予想に織り込み済みとしている。

■ダイセキ <9793>  3,645円 (-115円、-3.1%)

 ダイセキ <9793> [東証P]が大幅反落。1日の取引終了後に発表した第2四半期累計(3-8月)連結決算で、売上高327億9100万円(前年同期比8.3%減)、営業利益73億2700万円(同5.4%減)と減収、営業減益となったことが嫌気された。リサイクル燃料の出荷が好調で単体では売上高・利益ともに過去最高を更新したものの、ダイセキ環境ソリューション <1712> [東証S]の手掛ける土壌汚染処理関連事業が、前期に受注した大規模土壌処理案件が終息したことにより大幅な減収減益となった。なお、25年2月期通期業績予想は、売上高656億円(前期比5.2%減)、営業利益140億円(同5.5%減)の従来見通しを据え置いている。

■コメリ <8218>  3,655円 (-40円、-1.1%)

 コメリ <8218> [東証P]が4日続落。1日の取引終了後に発表した9月度の月次売上動向で、既存店売上高が前年同月比0.2%減となり、小幅ながら2ヵ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。厳しい残暑と中旬の天候不順の影響により、秋のガーデニング・家庭菜園などの需要に遅れが生じるとともに、週末の客数が落ち込んだ。ただ、価格優位性のあるPB商品を展開している玄米保冷庫やカー用品が売り上げを下支えした。なお、全店売上高は同0.9%増だった。

※2日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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