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【注目】OECD、主要中銀はデータに依存した慎重なアプローチを取るべき

 経済協力開発機構(OECD)がこの日発表した報告書で、主要中銀はデータに依存した慎重なアプローチを取るべきで、22、23年に利上げをした際よりも緩やかなペースで利下げを行うべきだと警告した。

 OECDはまた、世界経済には依然として重大なリスクが存在すると警告。地政学的および貿易に関する緊張、労働市場の低迷が成長を阻害する可能性やディスインフレの過程における金融市場の混乱などを挙げている。

 成長はここ数カ月間堅調を維持し、インフレは引き続き鈍化傾向。また、サービス業は継続的な勢いを示唆していると評している。新たな見通しでは、大半の加盟国について5月時点の見通しからわずかな変更に留まり、2024年の世界全体の成長見通しは0.1%ポイント引き上げられ3.2%となった。また、20カ国・地域(G20)の大半で25年末までにインフレが目標に一致すると見込んでいる。
 
 米国の今年の成長見通しは2.6%で据え置かれたが、来年は従来の1.8%から1.6%に下方修正された。ユーロ圏についても成長見通しを0.7%に据え置き、来年は1.3%に下方修正している。


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