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【市況】株価指数先物【引け後】 抵抗線集中の3万8000円水準で強弱感対立


大阪12月限
日経225先物 37820 +290 (+0.77%)
TOPIX先物 2637.0 +21.5 (+0.82%)

 日経225先物(12月限)は前日比290円高の3万7820円で取引を終了。寄り付きは3万8240円と、シカゴ日経平均先物清算値(3万8115円)を上回る形で、買い先行で始まった。直後に付けた3万8270円を高値に、利益確定に伴うロング解消とみられる動きが優勢となり、前場中盤にかけて3万7970円まで軟化した。その後は3万8220円まで買われる場面もあったが、前場終盤にかけて再び3万8000円を割り込むと、持ち高調整により、後場の取引開始直後には一時3万7690円まで上げ幅を縮めた。後場は概ね3万7700円~3万7900円辺りでの保ち合いを継続し、3万7820円で取引を終えた。

 日経225先物は75日移動平均線(3万8060円)、ボリンジャーバンドの+1σ(3万8180円)辺りを上回って始まったが同水準をキープできず、前場中盤以降は持ち高調整の動きとなった。ランチタイムで3万7800円を挟んだ膠着のなか、現物の後場の取引開始直後にショートの動きをみせたが、下へのバイアスは強まらず、3万7800円を挟んでの推移だった。75日線と+1σは概ね横ばいで推移しており、3万8000円~3万8200円辺りでの攻防が続きそうである。

 また、週間形状でも13週線が3万7860円、26週線が3万8100円辺りで推移しており、3万8000円処では強弱感が対立しやすい。これまで抵抗線として機能していた水準であるため、上値追いのロングを慎重にさせそうだが、反対にこれら抵抗線を明確に上放れてくる局面においては、ショートカバーの動きが強まりやすいだろう。

 週末には配当再投資に伴う買い需給が入るとみられ、これにぶつける形でショートが入る可能性も考えられる。ただし、3万8000円辺りでの底堅さをみせてくるようだと、抵抗線突破を想定したセンチメントに向かいそうである。一方で25日線が3万7270円、200日線が3万7290円辺りに位置しており、ショートが強まる局面において同水準に接近するようだと、押し目狙いのロング対応に向かわせそうだ。

 NT倍率は先物中心限月で14.34倍と横ばいで終えた。一時14.40倍まで上昇し、8月22日に付けた戻り高値の14.35倍を上回る場面もみられた。ただし、東京エレクトロン <8035> [東証P]、レーザーテック <6920> [東証P]、ディスコ <6146> [東証P]など、指数インパクトの大きい値がさハイテク株の弱い値動きが日経平均型の重荷となった。とはいえ、14.35倍を捉えたことから、7月11日に付けた14.47倍が意識されやすくなった。

 手口面(12月限:立会内)では、日経225先物はABNクリアリン証券が1万8065枚、ソシエテジェネラル証券が1万2476枚、サスケハナ・ホンコンが5002枚、JPモルガン証券が3019枚、バークレイズ証券が2918枚、SBI証券が1962枚、モルガンMUFG証券が1711枚、野村証券が1566枚、auカブコム証券が829枚、BNPパリバ証券が793枚だった。

 TOPIX先物は、ABNクリアリン証券が2万6298枚、ソシエテジェネラル証券が1万6148枚、バークレイズ証券が7858枚、モルガンMUFG証券が5442枚、ゴールドマン証券が4485枚、サスケハナ・ホンコンが3900枚、JPモルガン証券が3162枚、ビーオブエー証券が2532枚、野村証券が2039枚、BNPパリバ証券が1306枚だった。

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