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【市況】アジア株 上海株は急騰、成長目標達成に向け中国政府が本気出す 大規模緩和に株価安定基金設立

アジア株 上海株は急騰、成長目標達成に向け中国政府が本気出す 大規模緩和に株価安定基金設立

東京時間14:01現在
香港ハンセン指数   18902.01(+654.90 +3.59%)
中国上海総合指数  2838.37(+91.01 +3.33%)
台湾加権指数     22321.37(+35.84 +0.16%)
韓国総合株価指数  2616.51(+14.50 +0.56%)
豪ASX200指数    8141.00(-11.95 -0.15%)
インドSENSEX30種  84992.50(+63.89 +0.08%)

アジア株は高安まちまち。

香港株は大幅上昇し、約4カ月ぶり高値をつけている。上海株は5営業日続伸、3週間ぶり高値をつけている。中国当局による一連の景気刺激策を受け投資家心理が改善している。

中国人民銀行総裁は、今年末までに預金準備率を25bpから50bp引き下げるほか、7日物リバースレポ金利を20bp引き下げると発表した。そのほか、既存の住宅ローン金利引き下げ、2軒目からの頭金比率引き下げも発表。ファンドやブローカーに対し人民銀行の資金を利用して株式購入を許可するほか、株価安定基金の設立も検討。株式市場に初期段階で少なくとも8000億元(約16兆3500億円)の流動性支援も実施するという。

中国ではこのところ発表される経済統計はどれも弱く、政府目標である5%前後の経済成長達成は困難との見方が広がっていた。5%達成に向け政府が一連の刺激策を講じたことで、投資家心理が改善している。今回の措置は本気のようだが中国株の上昇が続くは微妙なところ。中国経済を長引く不動産不況や消費低迷から脱却させるには不十分と指摘する声も聞かれる。

香港市場では中国海外発展や華潤置地、龍湖集団、九龍倉置業地産投資、恒基兆業地産、恒隆地産、新鴻基地産発展など不動産株が総じて上昇。JDドットコムやシャオミ、ネットイース、美団、アリババなどハイテク関連も上昇している。

上海市場では株価安定化基金設立の検討報道を受け、中信証券や中信建投証券、中国国際金融、華泰証券、招商証券、東方証券など証券株が全面高。中国刺激策発表を受け鉄鉱石や原油価格が上昇していることから、素材とエネルギー関連も総じて上昇している。

中国主要金利引き下げ発表を受け人民元は下落していたが、その後は景気回復期待で上昇に転じている。オフショア人民元、オンショア人民元ともに対ドルで昨年5月以来の高値をつけている。

豪州株は一時下げ幅を拡大する場面が見られた。豪中銀は「タカ派」据え置き。インフレ上昇リスクを引き続き警戒、いかなる可能性も排除しないと述べた。

出所:MINKABU PRESS

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