【通貨】今日の為替市場ポイント:米金利の過度な先安観後退でドルは底堅い動きを保つ可能性
米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより
18日のドル・円は、東京市場では142円42銭から141円23銭まで下落。欧米市場では140円45銭まで下げた後、一時142円71銭まで上昇し、142円27銭で取引終了。本日19日のドル・円は主に142円台で推移か。米国金利の過度な先安観は後退しており、ドルは底堅い動きを保つ可能性がある。
9月17-18日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.50pt引き下げることが決まった。声明では「インフレ率が持続的に2%に向かっているとの確信を強めており、雇用とインフレ率の目標達成に対するリスクがほぼ均衡していると判断する」との見解が表明された。また、報道によると米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は記者会見で「インフレの持続的な2%回帰という状況で政策スタンスを適切に調整することで労働市場の強さを維持できる」と述べた。なお、FOMCの金利・経済見通しでは年内にさらに0.50pt、2025年は合計1ポイントの利下げが想定されている。米国金利の過度な先安観は後退しており、リスク回避的なドル売りがただちに拡大する可能性は低いとみられる。
《CS》
提供:フィスコ