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【注目】米消費者、インフレよりも失業を懸念 価格に対する懸念は後退

 きょうは9月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)が発表され、69.0と4カ月ぶり高水準となった。1年先のインフレ期待が2.7%と2020年12月以来の水準に低下したことなどが寄与した。1年先のインフレ期待は4カ月連続で低下。今回の調査では、インフレよりも失業を懸念する消費者の割合が高いことが示され、FRBの見解と整合する。

 ミシガン大の調査責任者のシュー氏は「今月は家計に対する懸念のほか、耐久財や自動車、住宅の価格に対する懸念も後退した」と述べた。

 米消費者は景気の先行きへの楽観も強めている。向こう1年で金利低下を見込む人の割合は54%と、1980年に並ぶ高水準となった。ただ、消費者の多くの見方は11月の米大統領選でどちらが勝つかに左右された。消費マインドは民主党支持者では上昇したが、共和党支持者では低下。また、ハリス氏の勝利を予想する割合が両党の有権者で増えた。一方、無党派層の消費者マインドにはほとんど変化がなかった。

 期待指数も73と5カ月ぶり水準に上昇。現況指数も6カ月ぶりに上昇した。

*ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(9月)23:00
結果 69.0
予想 68.2 前回 67.9
・1年先のインフレ期待
結果 2.7%
予想 2.8% 前回 2.8%
・5-10年先のインフレ期待
結果 3.1%
予想 3.0% 前回 3.0%

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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