【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 モイ、アセンテック、タナベＣＧ (11日大引け後 発表分)

　9月11日の大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

　モイ <5031> [東証Ｇ]　　★今期経常を一転20％増益に上方修正
　◆25年1月期の経常利益(非連結)を従来予想の8500万円→1億8700万円に2.2倍上方修正。従来の45.5％減益予想から一転して19.9％増益見通しとなった。ユーザー参加型キャンペーンなどが奏功し、ライブ配信サービス「ツイキャス」のポイント販売売上が増加することが寄与。決済手数料の圧縮に加え、自主レーベル「Moi Records」の管理楽曲に係る収益を計上することも利益を押し上げる。

　アセンテック <3565> [東証Ｓ]　　★今期経常を12％上方修正・最高益予想を上乗せ
　◆25年1月期上期(2-7月)の連結経常利益は前年同期非連結比24.4％増の4.7億円に伸びて着地。複数の大型案件を受注し、仮想デスクトップ事業が好調を維持したことが寄与。円安などでコストは増加したものの、為替予約の実施に伴う為替差益2.2億円を計上したことで経常利益は2ケタ増益を達成した。
　　併せて、通期の同利益を従来予想の8.5億円→9.5億円に11.8％上方修正。増益率が21.1％増→35.3％増に拡大し、従来の3期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

　あさくま <7678> [東証Ｓ]　　★今期最終を73％上方修正・7期ぶり最高益更新へ
　◆25年1月期の連結最終利益を従来予想の3億1500万円→5億4600万円に73.3％上方修正し、7期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。破産手続中だった竹若の破産手続廃止が決定。これに伴い、今期に税務上の欠損金が発生するものの、来期以降で回収可能性があると判断し、繰延税金資産の計上に伴う法人税等調整額(益)2億4700万円が発生することが上振れの要因となる。

　タナベＣＧ <9644> [東証Ｐ]　　★上期経常を27％上方修正、通期も増額、配当も1円増額
　◆25年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の6億円→7.7億円に27.3％上方修正。経営コンサルティング領域で主要顧客である中小企業や大企業、中規模企業からのニーズの高まりを受け、契約が想定より伸びることが寄与。
　　併せて、通期の同利益も従来予想の14.8億円→15億円に1.0％上方修正。増益率が46.7％増→48.2％増に拡大し、従来の31期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。下期は8月に子会社化したSurpassの業績貢献を見込む一方、人的資本や新規事業開発など積極的な先行投資を継続する予定。
　　併せて、上期配当を従来計画の19円→20円(前年同期は18円)に増額し、年間配当は47円になる。

株探ニュース