【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エイベックス、日触媒、富士通
■エイベックス <7860> 1,503円 +32 円 (+2.2%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
エイベックス<7860>が3連騰。SBI証券が10日、エイベックスの目標株価を2250円(従来は2220円)に小幅に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。エイベックス・ピクチャーズが配給する映画「ルックバック」の興行が好調で、アニメ事業に復活の兆しがみられると指摘。同証券はエイベックスの26年3月期営業利益予想を61億6100万円から65億1800万円に増額修正した。
■帝国繊維 <3302> 2,726円 +32 円 (+1.2%) 本日終値
帝国繊維<3302>は反発。10日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による帝繊維の保有割合が6.11%から7.14%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書で判明した。ニッポン・アクティブの保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などとしている。報告義務発生日は3日。
■日本触媒 <4114> 1,681.5円 +12.5 円 (+0.8%) 本日終値
日本触媒<4114>が4日ぶりに反発した。同社は11日、電気自動車(EV)の航続距離の延長などに寄与する車載リチウムイオン電池用電解質の新工場を福岡県に建設すると発表した。中期的な事業拡大を期待した買いが集まったようだ。生産するのは「リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド」(LiFSI)という材料で、2028年の商業運転を目指す。投資額最大375億円のうち、経済産業省による「蓄電池等の安定供給確保のための取組に関する計画(供給確保計画)」の認定をもとにした助成金は最大125億円を見込む。生産能力は年3000トンを計画する。
■富士通 <6702> 2,802円 +14 円 (+0.5%) 本日終値
富士通<6702>が反発。10日に開いた投資家向け説明会「IR Day 2024」の資料をホームページに掲載した。このなかで26年3月期の売上収益を4兆2000億円、調整後営業利益を5000億円に伸ばす目標を改めて示した。従来の中期計画における目標値を据え置いたほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連での成長シナリオが示された格好となり、買い安心感が広がったようだ。サービスソリューションでは、DX支援事業の「ユーバンス」などで売り上げ拡大を見込んでいる。
■三井物産 <8031> 2,837円 +11 円 (+0.4%) 本日終値
三井物産<8031>は朝安後プラス圏に浮上した。午前10時ごろ、自社株買い枠の拡大を発表した。取得上限を4000万株から1億8000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.0%)へ、2000億円から4000億円へそれぞれ引き上げた。取得期限も9月20日から来年2月28日に延長した。これが好感された。なお、9月20日までに取得した株式は10月1日付で、9月21日~来年2月28日に取得した株式は来年3月5日付で消却する。
■三井ハイテック <6966> 783.7円 -150 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
三井ハイテック<6966>が急落し、年初来安値を更新した。10日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想の下方修正を発表し、失望売りが膨らんだようだ。今期の売上高予想を230億円減額して2140億円(前期比9.2%増)、最終利益予想を45億円減額して95億円(同38.9%減)に見直した。半導体の最終需要の低迷や在庫調整の長期化による受注減少を背景に、電子部品事業の業績が想定を下回って推移する。電機部品事業においても中国市場での日系自動車メーカーの販売台数の減少などを要因に、計画に対して下振れする見込みとなった。あわせて発表した第2四半期累計(2~7月)の売上高は前年同期比11.1%増の1039億6900万円、最終利益は同8.2%減の70億7500万円だった。
■サトウ食品 <2923> 7,610円 -930 円 (-10.9%) 本日終値
サトウ食品<2923>は大幅安。10日取引終了後、従来未定としていた25年4月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比5.7%増の450億円、営業利益を同21.0%減の21億円と発表。大幅減益の見通しを示したことが嫌気された。同じく未定としていた配当予想は前期比据え置きの60円とした。あわせて発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比9.1%増の75億4800万円、営業利益が同26.6%減の1億4100万円だった。製品販売が堅調に推移したものの、各種原材料費や物流費の価格高騰の影響などが出た。
■ツガミ <6101> 1,340円 -105 円 (-7.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
ツガミ<6101>やジェイテクト<6473>など工作機械関連株への売り圧力が強まっている。日本工作機械工業会が10日発表した8月の受注速報によると、受注総額は前年同月比3.5%減の1107億7100万円となった。前年割れは4カ月ぶりとなり、工作機械メーカーの業績に対する慎重な見方が広がったようだ。受注総額のうち内需は同9.9%減の321億9400万円、外需は同0.6%減の785億7700万円となった。DMG森精機<6141>なども安い。
■アマダ <6113> 1,370.5円 -75 円 (-5.2%) 本日終値
アマダ<6113>は続落。SMBC日興証券が10日付で同社の投資評価を前回の「1」から「2」に引き下げ、目標株価も1900円から1600円に減額したことが弱材料視されたもよう。レポートでは、国内補助金の効果が剥落することで国内需要は低迷し、旧製品における生産調整が長期化するだろうと報告。25年3月期の会社計画未達を予想し、新製品効果による粗利率改善ストーリーへの期待値を当面織り込みづらい局面に入るとしている。
■INPEX <1605> 1,835円 -88 円 (-4.6%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。INPEXは7日続落と連日安に売られた。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比2.96ドル安の1バレル=65.76ドルと下落。一時、65.27ドルと昨年5月以来、1年4カ月ぶりの水準に落ち込んだ。石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報で24年の世界の原油需要見通しを引き下げた。米国や中国の需要減が響く見通しだ。これを受け、原油関連株に売りが膨らんでいる。
株探ニュース
エイベックス<7860>が3連騰。SBI証券が10日、エイベックスの目標株価を2250円(従来は2220円)に小幅に引き上げた。投資判断は「買い」を継続する。エイベックス・ピクチャーズが配給する映画「ルックバック」の興行が好調で、アニメ事業に復活の兆しがみられると指摘。同証券はエイベックスの26年3月期営業利益予想を61億6100万円から65億1800万円に増額修正した。
■帝国繊維 <3302> 2,726円 +32 円 (+1.2%) 本日終値
帝国繊維<3302>は反発。10日の取引終了後、英ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドとその共同保有者による帝繊維の保有割合が6.11%から7.14%に上昇したことが明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。同日に提出された変更報告書で判明した。ニッポン・アクティブの保有目的は「投資及び経営陣に対する経営の助言並びに状況に応じて重要提案行為等を行うこと」などとしている。報告義務発生日は3日。
■日本触媒 <4114> 1,681.5円 +12.5 円 (+0.8%) 本日終値
日本触媒<4114>が4日ぶりに反発した。同社は11日、電気自動車(EV)の航続距離の延長などに寄与する車載リチウムイオン電池用電解質の新工場を福岡県に建設すると発表した。中期的な事業拡大を期待した買いが集まったようだ。生産するのは「リチウムビス(フルオロスルホニル)イミド」(LiFSI)という材料で、2028年の商業運転を目指す。投資額最大375億円のうち、経済産業省による「蓄電池等の安定供給確保のための取組に関する計画(供給確保計画)」の認定をもとにした助成金は最大125億円を見込む。生産能力は年3000トンを計画する。
■富士通 <6702> 2,802円 +14 円 (+0.5%) 本日終値
富士通<6702>が反発。10日に開いた投資家向け説明会「IR Day 2024」の資料をホームページに掲載した。このなかで26年3月期の売上収益を4兆2000億円、調整後営業利益を5000億円に伸ばす目標を改めて示した。従来の中期計画における目標値を据え置いたほか、DX(デジタルトランスフォーメーション)関連での成長シナリオが示された格好となり、買い安心感が広がったようだ。サービスソリューションでは、DX支援事業の「ユーバンス」などで売り上げ拡大を見込んでいる。
■三井物産 <8031> 2,837円 +11 円 (+0.4%) 本日終値
三井物産<8031>は朝安後プラス圏に浮上した。午前10時ごろ、自社株買い枠の拡大を発表した。取得上限を4000万株から1億8000万株(自己株式を除く発行済み株数の6.0%)へ、2000億円から4000億円へそれぞれ引き上げた。取得期限も9月20日から来年2月28日に延長した。これが好感された。なお、9月20日までに取得した株式は10月1日付で、9月21日~来年2月28日に取得した株式は来年3月5日付で消却する。
■三井ハイテック <6966> 783.7円 -150 円 (-16.1%) ストップ安 本日終値 東証プライム 下落率トップ
三井ハイテック<6966>が急落し、年初来安値を更新した。10日の取引終了後、25年1月期の連結業績予想の下方修正を発表し、失望売りが膨らんだようだ。今期の売上高予想を230億円減額して2140億円(前期比9.2%増)、最終利益予想を45億円減額して95億円(同38.9%減)に見直した。半導体の最終需要の低迷や在庫調整の長期化による受注減少を背景に、電子部品事業の業績が想定を下回って推移する。電機部品事業においても中国市場での日系自動車メーカーの販売台数の減少などを要因に、計画に対して下振れする見込みとなった。あわせて発表した第2四半期累計(2~7月)の売上高は前年同期比11.1%増の1039億6900万円、最終利益は同8.2%減の70億7500万円だった。
■サトウ食品 <2923> 7,610円 -930 円 (-10.9%) 本日終値
サトウ食品<2923>は大幅安。10日取引終了後、従来未定としていた25年4月期連結業績予想を発表し、売上高を前期比5.7%増の450億円、営業利益を同21.0%減の21億円と発表。大幅減益の見通しを示したことが嫌気された。同じく未定としていた配当予想は前期比据え置きの60円とした。あわせて発表した第1四半期決算は売上高が前年同期比9.1%増の75億4800万円、営業利益が同26.6%減の1億4100万円だった。製品販売が堅調に推移したものの、各種原材料費や物流費の価格高騰の影響などが出た。
■ツガミ <6101> 1,340円 -105 円 (-7.3%) 本日終値 東証プライム 下落率4位
ツガミ<6101>やジェイテクト<6473>など工作機械関連株への売り圧力が強まっている。日本工作機械工業会が10日発表した8月の受注速報によると、受注総額は前年同月比3.5%減の1107億7100万円となった。前年割れは4カ月ぶりとなり、工作機械メーカーの業績に対する慎重な見方が広がったようだ。受注総額のうち内需は同9.9%減の321億9400万円、外需は同0.6%減の785億7700万円となった。DMG森精機<6141>なども安い。
■アマダ <6113> 1,370.5円 -75 円 (-5.2%) 本日終値
アマダ<6113>は続落。SMBC日興証券が10日付で同社の投資評価を前回の「1」から「2」に引き下げ、目標株価も1900円から1600円に減額したことが弱材料視されたもよう。レポートでは、国内補助金の効果が剥落することで国内需要は低迷し、旧製品における生産調整が長期化するだろうと報告。25年3月期の会社計画未達を予想し、新製品効果による粗利率改善ストーリーへの期待値を当面織り込みづらい局面に入るとしている。
■INPEX <1605> 1,835円 -88 円 (-4.6%) 本日終値
INPEX<1605>や石油資源開発<1662>が安い。INPEXは7日続落と連日安に売られた。10日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の10月限が前日比2.96ドル安の1バレル=65.76ドルと下落。一時、65.27ドルと昨年5月以来、1年4カ月ぶりの水準に落ち込んだ。石油輸出国機構(OPEC)は10日に発表した月報で24年の世界の原油需要見通しを引き下げた。米国や中国の需要減が響く見通しだ。これを受け、原油関連株に売りが膨らんでいる。
株探ニュース